人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【早狩実紀】45歳の現役陸上選手、「世界マスターズ選手権」で優勝!

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※ 写真は「早狩実紀選手公式ブログ」より

陸上女子3000m障害の日本記録保持者・早狩実紀選手(京都陸協)が、9月にスペインで行われた「世界マスターズ選手権」の2000m障害・45~49歳の部で金メダルを獲得!6分51秒51というゴールタイムは同部の世界新記録、2位に1分以上の大差をつける圧巻の走りに、心から「あっぱれ」を送りたい!

1991年に東京で開催された世界陸上。男子100mで「9秒86」という世界記録(当時)を樹立して優勝したカール・ルイスに対して、長嶋茂雄さんがスタンドから「ヘイ、カール!」と呼びかけたことでも有名なこの大会に、なんと早狩選手は”出場”していたのだ。

当時は同志社大学の1年生。若くして第一線で活躍していたランナーが、その才能を開花させられずに消えていく例なんていくらでもある。まさかそれから27年経った今も、まだバリバリの現役選手として走り続けているとは!

日本選手権にはこれまでに26回出場して、800m・1500m・3000m障害の3種目で優勝経験がある。陸上の日本選手権は出場資格のタイムが決められていて、それをクリアしないと出られない。エントリーすれば誰でも出られる大会ではないのだ。つまり「出場回数の多さ=長きに渡ってトップレベルの走力を維持してきた証」だと言っていい。

45歳になった今は、練習量こそ3分の2ほどに減ったそうだが、走ることへの情熱は全く衰えていない。「速く走れないから、やめたいと思ったことはない。だから陸上をやめる理由がない」「走る幸せは、結果を出すことだけにとどまらない。結果が出なかったからと陸上をやめていくのはさみしい」

陸上や競泳、スピードスケートなどの”タイムトライアル系”のスポーツで自己ベストを更新するのは、年齢を重ねるほど難しくなる。体力の衰えは、揺るぎない客観性がある「ゴールタイム」にハッキリ出る。清々しいけど、実に残酷な世界だ。

そんな中で、もう全盛期のタイムには及ばなくなってしまったけど、陸上競技が大好きで、まだまだ続けたい。元気に走れる2本の足もある。このようなアスリートの受け皿になるのが「世界マスターズ選手権」なのである。

早狩選手が優勝した今年の同大会、男子400mリレーには北京五輪銀メダリストの朝原宣治さんが出場し、金メダルを獲得した。トラックのレースに出ること自体が10年ぶりということだったが、見事な健脚ぶり。ちなみに、早狩選手と朝原さんは、ともに1972年生まれの同級生である(※陸上界では高橋尚子さんも同じ歳)

年齢を重ねた2人のオリンピアンが、マスターズで金メダルをとる。こういう生き方もあっていい。”選手”としてレースに出るからこそ、後輩たちに伝えられることがある。若手から「歳をとるのも悪くない」と思われるような生き様(背中)を、これからもずっと見せてほしい!

 

早狩実紀選手から学んだこと

速く走れなくなっても、競技をやめる必要はない。