人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【末續慎吾、高橋大輔】勝利至上主義の先にある「スポーツの楽しさ」の伝道者

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※ 写真は「au Webポータル」より

2018年9月20日(木)にNHKで放送された、末續慎吾選手の『アスリートの魂』。内容が本当に素晴らしかったので、ここに概要を書き残しておこうと思う。

03年パリ世界陸上の200mで銅メダルを獲得した”陸上界のレジェンド”は、08年北京五輪の400mリレーで銅メダル(のちに銀に繰り上がり)を獲った後、長期休養を経て11年にレースに復帰。38歳になった今も、バリバリの現役スプリンターとして頑張っていたのだ!

短距離種目は、瞬発力を必要とするスタートの部分で年齢の影響が大きく出ると言われている。そのため、周囲の人からは、「恥をかくからもう走るな」と忠告されて辛い思いもしたそうだが、「これからもずっと現役というスタンス。チャンピオンシップスポーツに常に挑戦しようとしていることが大事」

そんな末續選手がレースに出続けることで表現したいのは、勝利至上主義の先にある「競技の楽しさ」。これまでは年齢を重ねたトップアスリートは、引退するのが当たり前という世界観だった。でも苦しい思いをしただけで終わるのは、あまりにももったいない。日の丸を背負って世界で戦うプレッシャーから解放されたら、その次には「自分のために、楽しく競技に取り組むステージがあってもいいんじゃないか?」。 

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※ 写真は「スポーツナビ」より

このコメントを聞いたとき、真っ先に頭に浮かんできたのが、バンクーバー五輪フィギュアスケート男子シングル銅メダリスト・高橋大輔選手である。14年10月に引退し、その後はプロフィギュアスケーターとして活動していたが、32歳になった今年、4年ぶりに現役復帰を表明した。

ご存知のように、今の日本には「羽生結弦宇野昌磨」という平昌五輪のワンツーコンビがいる。「勝てる気は一切しない。全日本選手権の最終グループに入って、彼らと一緒に6分間練習や公式練習をしたい」

競技者としてのピークを越えていることは、おそらく本人も分かっている。それでも現役に戻りたいという彼に対して、末續選手が言われた「恥をかくから辞めろ」というような、心ない言葉は絶対に言ってはいけないと思うのだ。

「恥をかく」というのは、裏を返せば「全盛期がいかに凄かったか」ということでもある。二人ともオリンピックと世界選手権、両方でメダルを獲った。私たちは全盛期のパフォーマンスにどれだけ夢を見させてもらい、感動を与えてもらってきたのか。「誰かのため」に身を粉にして練習に励み、結果を残してきた彼らには、これからはただ「自分のため」だけに純粋に競技を楽しんでもらいたい。もうアスリートとしては、十分すぎるくらいの仕事をしたんだから!

今も末續選手の元には、走りのアドバイスを求める中高生が絶えない。そして、高橋選手が関大たかつきアイスアリーナで曲をかけて練習を始めると、ほとんどのスケーターが滑るのをやめて見入ってしまうそうだ。

人間は、歳とともにできなくなることもたくさんあるけど、年齢を重ねたからこそ「後輩たちに見せられる背中」がある。元メダリストの年季の入った”走り”と”滑り”を、これからも末永く見られると嬉しい。

 

末續慎吾選手&高橋大輔選手から学んだこと

「自分のために楽しく競技に取り組む」というステージがあっていい。