人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【ガブリエラ・アンデルセン】ロス五輪で「ふらふらゴール」をしたあの女性ランナーは今

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※写真は「Running in Cork, Ireland」より

「命に関わる危険な暑さ」

先日、NHKのニュースがこのように表現していた。今年の夏の暑さは「猛暑」や「酷暑」を通り越して、”身の危険”を感じるレベルである。自分は市民ランナーなのだけど、早朝や日没後に走っていても滝のように汗が出てきて止まらない。

熱中症や脱水症状にならないように、気をつけないといけないな・・・と思っていたら、ふとロサンゼルス五輪の女子マラソンで、フラフラになりながらゴールしたガブリエラ・アンデルセンさん(スイス)のことが頭に浮かんできた。

1984年8月5日に行われたレースは、午前8時すぎにスタート。終盤には気温が30度近くまで上昇していたらしい。よろめきながらスタジアムに入ってきたアンデルセンさんは、ラストのトラック1周を5分44秒かけてゴールへ。満員の観衆がスタンディングオベーションで頑張りを称えている映像を見ると、今でも目頭が熱くなる。

脱水症状で生命の危険があるランナーを制止しなかったことは大きな波紋を呼んだが、当の本人は2時間ほど治療を受けて回復。10時間後にはテレビに出演するなど、メダリスト以上の注目を浴びることになった。

この感動的な「ふらふらゴール」から34年。アメリカ・アイダホ州のスキーリゾート、サンバレーでご主人と2人で暮らしている彼女は、今年73歳になった。ロス五輪のレースを振り返って、次のように語っている。 

■「39歳の私に次の五輪はないと分かっていた」
「他のマラソンなら棄権していた。でも歴史的な意義があるレースだから、どうしても完走したかった」
■(最後の給水所でボトルを取り逃し)「あのミスがなかったら、あんなことには多分ならなかった」
■(ラストのトラック一周は)「止まったら駄目、その思いだけだった」 


これに対して、金メダルを獲得したジョーン・ベノイトさん(アメリカ)は、「ゴールしたい気持ちはわかる。でも健康と人生を危険にさらした。人生より大切なことがあるのかしら」とコメントしている。

「他でもないオリンピックだから絶対にゴールしたかった」というアンデルセンさん。「健康や人生より大切なものはないでしょう」というベノイトさん。どちらの気持ちもよくわかるなぁと思う。

トップアスリートに課せられたミッションは、4年に一度の大舞台で活躍すること。途中棄権(Do Not Finish)よりは、下位であっても順位がつく方がいい。実際、このレースに日本代表として出場していた増田明美さんは途中棄権だったため、帰国後に「非国民!」とバッシングを受けることになった。

でも、自分のような市民ランナーや一般ピーポーは、”ベノイト派”でいいのではないだろうか。自分の命よりも大事な大会なんてないし、命と天秤にかけたら「電気代の高さ」なんて取るに足りないことだ。死んだら何の意味もない。人はまず生きないと!

「命に関わる危険な暑さ」は、精神論や根性論では我慢できない。だから7月と8月はランニングは控えめにしよう。高温多湿の中で行われる東京五輪を目指しているわけじゃないんだからー。今日も朝からクーラーがガンガンに効いた部屋で、タオルケットにくるまる幸せを堪能している自分である。

 

ガブリエラ・アンデルセンさんから学んだこと

人生の優先順位=「自分の命>エアコンの電気代」