人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【小平奈緒】みんな大好き!アンチのいない稀有な金メダリスト

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※ 写真は「時事ドットコム」より

小平奈緒、大暴投始球式…ボールが孫オーナー足元に転がる“ミラクル”(3/30 スポーツ報知)

ソフトバンクオリックス(30日、福岡ヤフオクドーム
 平昌冬季五輪で日本選手団主将を務め、スピードスケート女子500メートルで金メダル、同1000メートルで銀メダルを獲得した小平奈緒(31)=相沢病院=が始球式を行った。
 球場を訪れプロ野球を生で観戦するのも初めて。「キラキラした舞台でやれるのはうらやましい」と印象を明かした小平。「東浜巨(なお)選手と同じナオつながりで一緒に練習させてもらった」と準備万端でマウンドへ。スケートのスタートポーズを決めた後、セットポジションで投じたが、一塁方向へ大きくそれ左打席のオリックス・宗の背中を通り過ぎる“大暴投”。しかし、ボールは偶然にも様子を見守っていた孫オーナーの足元へ転がりキャッチするミラクルも起こった。


「弱点も死角もない人よりも、強さと弱さを両方見せられる人間らしい人にこそ、人はひきつけられる」(『人生で大切なことはいつも超一流の人たちから学んだ』/中島薫)

まさにこの言葉を体現した形となった、小平奈緒選手の始球式。オリンピックの金メダリストなら他のスポーツをやっても何でも上手くできそうなのに、「緊張して、力んで、大暴投」というのがなんとも人間味があっていい。

小平選手はこの始球式に備えて、数日前から自主的に”キャンプイン”。実際のマウンドよりも長めの距離から投げる練習を積み重ね、当日はブルペンで70球を投げ込んで本番に臨んだとのこと。本当に真面目で、何事にも一生懸命に取り組む人なのだ。

3万8530人の大観衆が見守る中、投じた一球は一塁ベンチ前で見学していた孫オーナーの元へ。世界の孫さんに球拾いをさせるなんて、なかなかできることではない。本人的には不本意な出来だったかもしれないけど、やっぱり持ってるというか、見事なオチがついて、見ている人みんなが笑顔になれた始球式だったように思う。

このように、目立つ立場になって露出が多くなると、通常は人々の好みが大きく分かれるものだ。Amazonのカスタマーレビューも、ベストセラーになればなるほど必ず星1つをつける人がいるし、平昌五輪で2連覇を達成した羽生結弦選手も「いろんなことをしゃべるほど嫌われるし、書かれるし、うそみたいな記事も出てくる」と自虐的に語っていたことがあった。

でも、現時点で小平選手にはアンチがほとんどいないのである。それは、五輪後の様々な公式行事・イベントでの立ち居振る舞いや、テレビ出演・SNSでのコメントなどから、「人柄の良さ」がこれでもかというほど伝わってくるからだろう。

この日、始球式を終えた直後のツイッターには、「#もう1頂リベンジしたい」と書かれていた。これを最初に見たときは、「一丁」の打ち間違いではないか?と思ったのだが、そうではなかった。今年のホークスのチームスローガン=「もう1頂」と掛けていたのだ!

おそらく始球式の仕事を受けた後、ホークスのスローガンを調べて、何とかしてこれを使おうと、前もってコメントを考えていたんじゃないかと思う。言われたことだけをやるのでなく、自主的にプラスアルファを加える。多忙な金メダリストの細やかな心遣い。こういうことをされて、小平選手を嫌いになるホークスファンはいないだろう。

同じスピードスケート勢では、先日、高木菜那選手が日本ハムの開幕戦で、美帆選手が首都大学リーグの開幕戦で、それぞれ始球式を行った。

菜那「練習では届いていたのでめっちゃ悔しい。左足に体重が乗り切らなかった」
美帆「次はもうちょっと真ん中に寄せたい。自信を持って投げられるくらいに練習したい」


こちらは姉妹揃ってコメントがガチなのがウケるw 別にど真ん中に剛速球を投げ込まなくてもいいんだよ・・・来てくれるだけでみんな嬉しいんだから・・・と思うのだけど、根っからのアスリート気質なのだろう。そこがまたいい!

オフに入ったメダリスト達は今、あちこちのイベントに呼ばれている。ファンとしてはしょっちゅう姿を見られて嬉しいかぎり。求道者の小平選手は、仕事として事務的にこなすのではなく、そこで出会った人たちから刺激をもらって、自分の学びに繋げそうだ。一挙手一投足、見れば見るほど、知れば知るほど好きになる、アンチのいない稀有な金メダリストである。

 

小平奈緒選手から学んだこと

強さと弱さを両方見せられる人間らしい人に、人は惹きつけられる。