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【遠藤尚】男子モーグルの第一人者、現役最後のシーズンへ

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(※ 写真は「スポーツナビ」より)

男子モーグルの第一人者・遠藤尚「平昌五輪で引退」(6/18 日刊スポーツより)

 3大会連続の五輪出場を目指すフリースタイルスキーモーグルの男子の第一人者、遠藤尚(26=忍建設)が来年2月の平昌五輪を最後に現役を退く意向を明かした。17日、山形県内で日本の主力選手の強化合宿が公開され、遠藤は「次の五輪で引退するつもりでいる」と語った。
 引退を視野に入れていた14年ソチ五輪では15位。「メダルを取れると思ってしまった」と慢心を悔い、現役を続行した。14~15年シーズンは開幕から2戦連続で表彰台に立ち、日本人男子初となるW杯総合ランク首位に立ったが、その直後に腰椎を圧迫骨折した。16年に手術した右肩は回復したが、今は左肩痛に苦しむ。ここ3カ月は上半身のトレーニングができていないという。満身創痍(そうい)の体で「(22年北京五輪にも)出場は出来るかもしれない。ただ出るためにやっていない。メダルを望めないならばやりたくない」と、心は決まっている。


2017年10月31日に、全日本スキー連盟がシーズン到来を告げる恒例の「テイクオフ会見」を開いた。男子モーグルの第一人者・遠藤尚選手(忍建設)にとって、現役最後のシーズンがいよいよ始まる。

バンクーバー(7位)・ソチ(15位)に続いて、自身3度目の五輪となる来年2月の平昌大会は、頂点を目指せる”ラストチャンス”だと思っているとのこと。「金メダルを狙える体と気持ちがなくなれば、そこで辞めます」。

1位やメダルにこだわらなければ、まだあと数年は日本代表としてW杯を転戦する実力があるのに、「優勝争いに加われないなら辞める」という”引き際の美学”が素晴らしい!

今シーズン限りでの引退ということになると、遠藤選手に残された試合はあと10試合ほど。「まだいっぱい試合がある」と考えながら臨むシーズンと、「人生最後の10試合」と覚悟したシーズンでは、気合いの入り方が違うのは当然である。

練習から手を抜くわけにはいかないし、毎日のトレーニングに魂を込めつつ、でもどこか純粋な思いでモーグルと向き合う。本人は今のこの時間が、「すごく魅力的に映っている」そうだ。

マラソン大会でも、足を引きずって歩いていたのに、フィニッシュゲートが見えた途端に急に元気になって、ラストスパートをかける市民ランナーがたくさんいる。連続ドラマに出演している役者さんは、どれだけ過酷なスケジュールでも3~4ヶ月たてば必ず撮影が終わるから、その期間だけは頑張れると聞く。

このように、人間は終わりが見えると頑張れるもの。今年3月の『フリースタイルスキー世界選手権』では、堀島行真選手(中京大)が大会史上初となるモーグル、デュアルモーグルの男子2冠に輝いた。長らく日本のモーグル界を引っ張ってきた遠藤選手としては、内心期するものがあるだろう。出し惜しみのない渾身のラストスパートからの~華麗なフィナーレを飾ってほしい。12月からいよいよ、平昌五輪シーズンが開幕する。

 

遠藤尚選手から学んだこと

人間は、終わりが見えると頑張れるもの。