人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【清宮幸太郎】ホームランも凄いけど、「コメント力」もなかなか凄い!

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早実・清宮がプロ表明 偉大な先輩・王貞治氏の「868本目指す」(9/22 デイリースポーツより)

 高校通算111本塁打早実・清宮幸太郎内野手(3年)が22日、東京都国分寺市の同校で会見し、「私、清宮幸太郎はプロ志望届を提出することを決めました」と国内プロ野球球団への入団希望を明らかにした。
 清宮は会見で目標とする選手を問われると、早実の偉大な先輩、王貞治ソフトバンク球団会長の名を挙げるとともに、「(王氏の持つ最多記録の)868本塁打は目指さないといけないという使命感はある」と語った。
 清宮は将来の目標に「メジャーリーグ本塁打王」を掲げており、進路についてはこれまで系列校の早大進学のほか、米国の大学をステップにする方法も報じられていた。この日の会見でも、メジャーリーガーへの夢について問われると、「子供のころからの夢へ向かい、一つ一つ階段を上がっていきたい」などと答えた。(※写真も同記事より引用)


進路が注目されていた清宮幸太郎選手(早稲田実業高)が、プロ志望届を提出。10月26日のドラフト会議に向けて、12球団の争奪戦のゴングが鳴った。プロで通用するか否かや、バッティングフォームがどうとか言うのは野球評論家の方にお任せするとして、個人的に注目したのは彼の「コメント力」である。

トップリーグヤマハ発動機ラグビー部の監督で父の克幸さんから、取材を受けるときは「目をそらすな、もじもじするな、自分の言葉で話せ」と言われてきたそうで、いつも声が大きくて、ハキハキしている。そして、まだ高校生なのに「コメント力」がかなり高いのだ!

<独断と偏見で選んだ、清宮語録ベスト5>

■ 「甲子園で王さんが投げるのに、早実がいないのは失礼」(1年夏の甲子園、OBの王貞治さんが始球式をすることを受けて)
■ 「人生でも類を見ないようないいホームランでした」(1年夏、甲子園で第1号を打って)
■ 「私たちは野球を愛しています」(3年夏、西東京大会での選手宣誓。小林麻央さんが最後に残した「愛してる」が頭にあった)
■ 「準優勝でしたが、日本一のチームです」(3年夏、西東京大会決勝で東海大菅生に敗れて)
■ 「カナダから応援しています」(U-18ワールドカップでカナダ遠征中、授業が始まったクラスメートからの「お前もテスト受けろよ」というメールに返した言葉)


清宮選手は、「一生懸命頑張ります」みたいな通り一遍の答え方は絶対にしないし、すべて自分の言葉できちんと話している。こういう「コメントがそのまま新聞の見出しになるようなことを言える選手」って、なかなかいないと思うのである。

少なくとも野球界では、長嶋茂雄さん(※「失敗は成功のマザー」「私も初めての還暦を迎えまして」などが有名)とイチロー選手ぐらいしか思い浮かばない。松井秀喜さんや大谷翔平選手(日本ハム)はすごく礼儀正しい受け答えをするが、あまりメディア受けを狙った発言はしないイメージがある。

これまでに芥川賞をとった作家や、妻の妊娠を発表したアスリートはたくさんいるけれど、「ジーパン1本しか持ってないのにベストジーニスト賞みたい」と言った沼田真佑さんや、「バンビーノだと思います」と言った長友佑都選手(インテル)の会見は、今でも印象に残っている。もしこれが「皆さんのおかげで賞をとれました」「男の子です」だったら、きっと記憶の底に埋もれてしまっていただろう。やはり、ここぞという場面で「見出しになるようなコメントを言える能力」は大事なのだ!

しかも清宮選手の場合は、自分の発言がどんなふうに報道されるか、どれだけ影響力があるかをよく分かっているような気がする。自分の立ち位置を客観視した上で、あえて「868本を目指す」と言い切る度胸。プレーだけでなく、精神面でも高校生離れしていることは間違いない。

大学進学よりもプロ野球選手になった方が、一挙手一投足が注目されて、コメントを耳にする機会も多くなるだろう。高校3年間の活躍で、「ラグビー清宮監督の息子・幸太郎」と「清宮幸太郎の父・克幸さん」のパワーパランスは逆転した感がある。プロ入り後はホームランだけでなく、エッジの効いたコメントでも私たちを楽しませてほしい!

 

清宮幸太郎選手から学んだこと

「見出しになるようなコメント」を言える能力が大事。