人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【本田真凜】衣装を忘れて緊張が吹っ飛び、シニアデビュー戦で優勝!

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(※ 写真は時事ドットコムより)

本田真凜「衣装は一番最初にスーツケースに入れました」V一夜明けトロントへ移動(9/17 スポーツ報知より)

 フィギュアスケートのUSインターナショナルでシニアデビュー戦Vを飾った本田真凜(16)=関大高=が一夜明けた17日、ソルトレークシティ空港で取材に応じ「全然変わらない。すぐに頑張ろうという気持ちになりました」と話した。
 カナダ・トロントでフリーの振り付けを手直しした後デトロイトへ渡り、新SPの振り付けに入る。耳にした瞬間にほれ込み、完成していた「タンゴ」からの変更を決断したピアノ曲。「練習の時からリンクで大きい音をかけて、想像にまかせて滑っている」というほど楽しみにしている。
 祝福のLINEは100件ほど届いた。SPでホテルに衣装を忘れたことへの反響は大きく「優勝より衣装のことが広まっている」と苦笑い。荷造りのため、一睡せずに早朝の空港に現れた真凜は「衣装は一番最初にスーツケースに入れました」と笑っていた。


フィギュアスケーター本田真凜選手(関大高)のシニアデビュー戦は、ショートプログラム・フリーともに1位で、2位以下に約15点差を付ける圧勝!注目される中で結果を出せるというのは、アスリートとしての大きな魅力である。

今回の試合会場は、標高約1300メートルの高地にあるソルトレイクシティ。シニアになって3分30秒→4分に伸びたフリーは体力面に不安があるため、コーチから「飛ばさないように」と声を掛けて送り出されたにもかかわらず、最初から全力で「飛ばして」、ジャンプを「跳んだ」。

そのため、酸欠と疲労で手足がしびれ、後半途中からは記憶が「飛んだ」。リンクを降りた途端に目の前にあったベンチに倒れ込み、キス・アンド・クライにも辿り着けなかったほどの熱演。可愛いけれど、本当に気持ちが強い、サムライみたいな女の子なのだ!

前日のSPでは、衣装をホテルに忘れるハプニング。6分間練習が始まる15分前、「たまたま」いつもより早めに着替えてアップしようとカバンを開けたら、なんと衣装が入っていなかったそうだ。今大会は「たまたま」試合会場とホテルが近かったため、事なきを得たが、このハプニングのおかげで緊張が吹っ飛び、本番では落ち着いて演技ができたとのこと。「演技以上に、早めに着替えようとした自分を褒めたい」というコメントにも大物感が出ている。

2013年に男子マラソンの川内優輝選手(埼玉県庁)が『エジプト国際マラソン』に出場する際、自宅からパスポートを持ってくるのを忘れて、主催者が用意した航空機に搭乗できなかったことがあった。その後、自腹(本人談で約26万円)で別便のチケットを購入し、現地入り。レースの結果は大会新記録で優勝!このときの”公務員ランナー”と同じように、衣装の「ドタバタ劇」を、自らの演技で取り返した形となった。

小学生のときに、ランドセルを忘れたまま登校したこともあるくらい、普段から忘れ物が多いという本田選手。フリーの日はホテルのドアに、「衣装を着ていく。」「スケートぐつ入れたか確認する。」と書いた紙を貼って、出発前に忘れ物がないかを入念にチェックしていたそうだ。こういうちょっと抜けている、不完全なところがまたいい!

妹が人気子役の本田望結ちゃんで、自身もオスカープロモーションに所属していることもあって、最近はかなり露出が多くなっている。これから平昌五輪シーズンが本格的に到来すると、嫌でも世間の喧騒の渦に巻き込まれることになるだろう。

でも、浅田真央さんが年齢が足りずにトリノ五輪に出られなかったことを思うと、「夢舞台への挑戦権がある」というのは本当に幸せなことだ。シニア1年目で失うものは何もない。女子シングルの2枠を巡る争いは、いったいどんな結末が待っているのだろうか。
 

本田真凜選手から学んだこと

「不完全さ」が人を惹きつける。