人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【室伏広治】鉄人が「ミズノ→アシックス」に移籍

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室伏広治氏がアシックスとアドバイザリー契約(8/12 スポーツ報知より)

 スポーツ用品メーカー大手のアシックスは11日、04年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治氏(42)とのアドバイザリー契約で基本合意したと発表した。
 今後、同社の製品の研究開発などに協力する。室伏氏は「第2の人生について、スポーツへの恩返し、研究、そしてアスリートのセカンドキャリアでどのように活動できるかと考えてきた。今後さらなるスポーツの発展に協力できればと思っている」と語った。
 室伏氏は昨年6月の日本選手権を最後に現役を引退。20年東京五輪パラリンピック組織委員会スポーツ局長を務めながら、東京医科歯科大学教授として研究活動にも力を入れている。


これは野球で言うと「巨人から阪神」に、サッカーで言うと「レアル・マドリードからバルセロナ」に移籍するようなものだろうか。

1997年からミズノに所属し、約20年に渡って同社の顔として活躍してきた、ハンマー投げ室伏広治さん。昨年9月に退社し、約1年が経った今年の9月1日から、アシックスとの間で”アドバイザリースタッフ契約”を結んだ。

個人的に、就職活動をしていたときに、スポーツメーカーで働きたいなぁと思って、ミズノとアシックスは両方受けたことがある。結果は、アシックスは書類選考で落とされ、ミズノは1次のグループ面接(面接官は明らかに興味がなさそうだった・・・)でお祈りメールをいただいた。自分が入りたくても入れなかった2社をはしごするとは、さすが金メダリストである。

9月13日発売の『週刊新潮』にこの件に関する記事が出ていたのだが、やはりライバル社への移籍ということで、「なぜ、よりによって・・・」と陸上関係者の間で波紋を呼んでいたそうだ。ミズノ陸上部の監督や選手にまったく相談もなく、皆ショックを受けていたとのこと。このように”裏切り者扱い”をされてまで転職した理由とはー。

記事によると、東京五輪には「ゴールドパートナー制度」というものが導入されていて、公式の”日の丸ウェア”などはアシックスが約150億円で落札。東京五輪パラリンピック組織委員会のスポーツディレクターを務めている室伏さんとしては、「アシックスに転職した方が、活躍の場が広がると考えたのではないか」(ミズノ幹部社員の話)ということだった。

人生はほかの人のために生きるものじゃない。
たとえ、きみの愛する人たちを傷つけたとしても、
自分がこれだと思う道を行かなければ。
きみに読む物語ニコラス・スパークス) 


もし東京五輪のゴールドパートナーがミズノだったなら、きっとこういうややこしいことにはならなかっただろう。今回は事情が事情なだけに、仕方がないと思える部分もある。室伏さんの中では、ミズノの社員として「お世話になった会社に貢献すること」よりも、東京五輪のスポーツディレクターとして「スポーツ界全体を盛り上げること」の方が、優先順位が上になってしまったのだ。

この2つが両立できれば一番良かったのだが、現実的にはそれぞれのスポンサーが違うので活動がしにくい。だから、ニコラス・スパークス風に言えば、愛する人(ミズノの人)たちを傷つけたとしても、自分がこれだと思う道(アシックス)に行った」のである!

先日、男子100メートルで日本人初の9秒台を出した桐生祥秀選手(東洋大)は、アシックスのスパイクを履いている。本気ならアシックス。9月16日(土)のTBS『バース・デイ』で、室伏さんの元を訪れてトレーニングに励む様子が放送されていたけど、もしかしたらこれは「アシックスつながり」なのかもしれないと思った。

 

室伏広治さんから学んだこと

人生は他の人のために生きるものじゃない。自分がこれだと思う道へGO!