人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【アレクサンドラ・クルニッチ】伊達公子選手のラストゲームの対戦相手、勝利者インタビューで涙

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(※ 写真はサンケイスポーツより)

伊達公子破ったクルニッチ涙「勝ってしまいごめん」(9/12 日刊スポーツより)

<テニス:ジャパン女子オープン>◇12日◇東京・有明テニスの森公園
 今大会を最後に現役引退を表明していた伊達公子(46=エステティックTBC)が初戦でアレクサンドラ・クルニッチ(24=セルビア)に0-6、0-6で敗戦。これが現役最後の試合となった。
 試合後には急きょセレモニーが行われ、勝利したクルニッチは涙を浮かべながら「この試合がどのくらい大事な試合だったか、みなさんも分かっていると思いますし、私にとっても大事な試合でした。とても感情的になった瞬間でした。私としては、伊達選手の対戦相手が私でなければいいのにと思っていましたが、非常に良い経験ができました。とても興味深いキャリアを持った方だと思います。その引退劇の一部に関わることができたことを光栄に思っています。伊達選手はこの先、とても明るい未来が待っていると思いますし、幸せなお気持ちだと思います。きょうは勝ってしまってごめんなさい」と話し、伊達も笑顔で見守っていた。 


文は人なり」という言葉がある。これは、文章を見れば書き手の人となりがわかるということだが、アスリートが発する「コメント」にも人柄や人間性が出るものだと思う。

先日、伊達公子選手(エステティックTBC)の現役ラストゲームの記事を読んで、自分はそれまで存在を知らなかった「アレクサンドラ・クルニッチ」というセルビアの女子テニスプレーヤーの大ファンになった。なぜなら、試合後の勝利者インタビューのコメントが、あまりにも素晴らしかったからだ。

「伊達選手が負ければ引退」ということは事前に知っていたそうだが、手加減は一切せず、力強いストローク、左右に揺さぶるコントロールで圧倒。13ポイントしか与えない一方的な試合展開となり、「感情的になった試合だった。私が勝ってしまってごめんなさい。プロなので仕方がなかったんです」と、勝利者インタビューで涙していたとのこと。

試合終了直後には、ヘアバンドを外して深々とお辞儀。こういう姿を見ると、日本人としては感極まるものがあるし、これを機に名前を覚えて、今後も応援したくなるのが人間の性である。

46歳の伊達選手に対して、クルニッチ選手は24歳。母親と娘ほど歳が離れている相手に、0-6、0-6のストレート負け。もし自分が伊達選手の立場だったら、結果はもちろん残念だけど、でもきっと嬉しいと思うのだ。クルニッチ選手が「最後まで全力で戦ってくれた」ことが。

プロ野球のピッチャーの引退登板では、バッターが「忖度」して豪快に空振りをすることがある。でも、テニスのシングルスは1対1の勝負。しかも、この試合はエキシビションや招待試合ではなく、公式戦なのだ。生活がかかっているプロテニス選手としては、わざと負けるわけにはいかない。

伊達選手としても、中途半端に情けをかけられるよりも、ここまで容赦なくやられたことで、未練なく、清々しい気持ちでコートを去れたんじゃないかと思う。だから、クルニッチ選手は勝っても申し訳なく思う必要なんて全くないし、誰も責める人なんていないはず。むしろ「あっぱれ」や「熱盛」を送りたい気分だ!

アスリートの寿命は永遠ではない。辛いことだが、いつか誰かが必ず引導を渡す役目をしなければならない。クルニッチ選手のこの日のプレーやコメントには、テニス界の”レジェンド”に対する最大限の敬意が表れていたように思う。伊達選手のラストゲームの対戦相手が彼女で本当に良かった!

 

アレクサンドラ・クルニッチ選手から学んだこと

引退する選手への最大の敬意の表し方=手加減せず、全力でプレーすること。