人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【桐生祥秀】ついに出た、大学最後のインカレで日本人初の9秒台なる!

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(※ 写真は日刊スポーツより)

桐生、ツイッターで9秒台を報告「10秒01 出してから4年 9秒98に」/陸上(9/9 サンケイスポーツより)

 陸上・日本学生対校選手権第2日(9日、福井県陸上競技場)男子100メートル決勝で追い風1・8メートルの条件下、桐生祥秀(21)=東洋大=が日本人で初めて10秒の壁を突破する9秒98で、3年連続3度目の優勝を果たした。伊東浩司が1998年アジア大会で出した10秒00の日本記録を19年ぶりに更新した。
 桐生はレース後、ツイッターを更新。「10秒01 出してから4年 9秒98に。たくさん書きたいことはありますがまずはありがとうございました。本当に応援が力になりました。世界のスタートラインです」と感謝の言葉をつづった。
  桐生は京都・洛南高3年だった2013年に10秒01をマークして注目を集め、15年には追い風参考で9秒87を記録。昨年6月にも2度目の10秒01で走っていた。


平成29年9月9日という「9」が3つ並んだ日、東洋大のユニホームで臨む最後の100メートルで、桐生祥秀選手が日本人初の9秒台をマーク!何度見ても、鳥肌が止まらない!

ちなみに9秒98というのは世界歴代「99位」、高3のインターハイで付けていたゼッケンの番号は「998」。なんだかすべての数字が運命的に思える。

洛南高校3年時に10秒01を出してから、4年かけて9秒98へ。このわずか「100分の3秒」を縮めるために、どれほどの努力や、重圧や、失意をくぐり抜けてきたのだろう。

今回、桐生選手の目に涙はなく、代わりに土江寛裕コーチやトレーナーなど周囲が泣いていた。「思うようにいかないとき、泣く僕を周りの人が励ましてくれた。でも今日は僕が笑顔でみんなが泣いて。それがうれしかった」というコメントがまた素敵で泣ける・・・。

今シーズンは日本選手権で4位に沈み、ロンドン世界陸上は個人種目に出場することができなかった。敗戦後1週間は失意のあまり、グラウンドに出ても何もできなかったが、真夏の日差しの中、1日70本の50メートル走で吹っ切れたそうだ。

「人っていうのはさ、ショックから立ち直ろうとする時には、自分の得意なやり方に頼るんじゃないかな。落ち込んだ陸上選手はやっぱり走るだろうし、歌手は歌うんだよ。みんな、そうやって立ち直ろうとするんじゃないかな」

これは、伊坂幸太郎さんの小説『チルドレン』の中に出てきたフレーズだけど、まさに落ち込んだ桐生選手は、走ることでショックから立ち直ったのである!

土江コーチも「自分の自己ベストよりも速いタイムを持つ選手」の指導をするのは、大変な苦労があったと思う。でも結果的に桐生選手は、大学4年間で五輪と世界陸上のメダリストになり、10秒の壁も突破。”逸材”を預かった指導者としての役割は、十分に果たしたと言える。

ライバルで、自分が先に9秒台を出したかったはずなのに「おめでとう!」と祝福のLINEを送った山縣亮太選手。10秒07の自己ベストで走りながら、「目の前で出された」と悔しがっていた多田修平選手。短距離は本当に素晴らしいアスリートばかり。東京五輪まであと3年。みんなで切磋琢磨しながら頑張ってほしい!
 

桐生祥秀選手から学んだこと

人がショックから立ち直ろうとするときは、自分の得意なやり方に頼るもの。