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【梅木真美】15年世界柔道金→リオ五輪初戦敗退→17年世界柔道銀!

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梅木真美は銀 連覇ならずも拠点移し成長の跡示す(9/2 日刊スポーツより)

<柔道:世界選手権>◇第5日◇1日◇ブダペスト◇女子78キロ級
 2連覇を狙った梅木は決勝で敗れた。得意の寝技が光り、1回戦は2分31秒、2回戦は43秒といずれも崩れ上四方固めで抑え込む。準々決勝も1分23秒で三角絞めを決めた。準決勝でマリンド・フェルケルク(オランダ)を破り、決勝まで駒を進めたが、五輪2大会連続銅メダルのマイラ・アギアル(ブラジル)の壁は高かった。
 それでも成長の跡を示した。初出場のリオ五輪では日本の男女を通じて、唯一の初戦敗退。自分を変えた。今春に環太平洋大卒業を機に「もっと強くなりたい」と東京へ拠点を移した。出稽古を中心として筋力トレーニングも増やした。「心細いし、練習の計画を立てるのも大変」と苦心するが、再起を図った。
 大会前、同じ所属先のリオ五輪女子70キロ級金メダルの田知本遥から「ロンドン五輪の負けがあって金メダルが取れた」との言葉をもらった。この敗戦も糧にして、はい上がる。


元全日本女子バレーボールのエース・大林素子さんが、5位に終わったバルセロナ五輪から帰国した際、飛行機を降りようとしたら、「先にメダリストだけが降りるので、他の人は機内で待機するように」言われたそうだ。メダリストには記者会見や写真撮影があるためで、「悔しかったけど、それが勝負の世界なんだと改めて思い知らされた」

昨年8月のリオ五輪で、柔道日本選手団は史上最多のメダル12個を獲得。帰国時には、全階級でメダルを獲得した男子7人に続き、女子5人も首からメダルを下げて笑顔で登場し、約300人のファンから大きな拍手で迎えられた。

その様子を「手ぶら」で帰国した梅木真美選手(ALSOK)は、いったいどんな思いで見ていたんだろう。おそらく同便だったはずで、本当に肩身が狭くて、いたたまれない気持ちだったと思う。自分もこれまでの人生で ”敗者の立場” になることが多かったので、とても他人事とは思えない。

「自分の悔しさは自分の努力と行動で消化できる」というのは、52キロ級の元世界女王・西田優香さんの言葉だが、これができるのは”現役選手の特権”である。リオ五輪の屈辱から1年。今春、環太平洋大卒業後は「もっと強くなりたい」と拠点を東京に移し、再び世界の舞台に戻ってきた。

今大会の決勝は、五輪2大会連続3位の実力者に延長の末に優勢負けだったが、これで世界選手権は15年が金、17年が銀。オリンピックの結果が本来の実力でなかったことは、十分に証明できただろう。「去年の負けから少しは成長できたかなと思います」。

8月23日にKKKホテル東京で行われた『第42回スポーツニッポンフォーラム』で、ロンドン五輪競泳女子100メートル背泳ぎ銅メダリストの寺川綾さんが、次のように言っていた。

一番になることが全てじゃない。負けても学ぶことはたくさんあるし、勝った人には分からない気持ちも味わえる。その経験は後の人生に必ず生かされる。結果だけでなく、続けていくことの大切さを学べるのもスポーツの良さだと思う」。


また、昨年のリオ五輪で銀メダルだったレスリングの吉田沙保里選手は、『情熱大陸』に出演したときにこう言っていた。

「金メダル獲った人を見ていると、”やっぱり金はいいな”って思いますけど、その後ろには銀とか銅とかそれ以外の入賞者とかがいて、その人たちのことを勝ったときはあまり考えたことがなかったので。戦える人がいるから順位もつくし、競い合える。負けた人の気持ちが本当によく分かった大会。良いオリンピックでしたね。出てよかったです」。


「勝ったときの喜び」と「負けたときの悔しさ」。この両方を経験できるのがスポーツの良いところだし、”生きる”ということでもある。もう一人、リオで辛酸をなめた田代未来選手(コマツ)は、昨年11月に痛めていた左手首を手術して、今年6月に実戦復帰を果たした。梅木選手と田代選手、この2人だけは応援せずにはいられない。オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない。やられたらやり返せ、東京五輪で倍返しだ!

 

梅木真美選手から学んだこと

スポーツの良さ=「勝つ喜び」と「負ける悔しさ」の両方を経験できること。