人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【マリア・シャラポワ、ジャスティン・ガトリン】どうすれば罪は償えるのか

f:id:skipp-beat:20170903191723j:plain

【全米テニス】M・シャラポワ登場…ドーピング違反から復帰後初の4大大会(9/2 スポーツ報知より)

◇テニス 全米オープン第5日(1日、米ニューヨーク)
 テニスの4大大会、全米オープン第5日のナイトセッション(日本時間2日午前8時開始)第2試合に、M・シャラポワ(ロシア)が登場する。
 ドーピング違反による1年3か月の資格停止処分から復帰後、初めての4大大会。出場1回戦で世界ランク2位のS・ハレプ(ルーマニア)に勝利し、感極まる姿に万雷の拍手が送られた。人気と注目度の高さは健在で、ここ2戦ともセンターコートで試合をしている。
 好待遇ぶりに、元世界1位で09、14年に準優勝しているウォズニアッキが激怒。2回戦で敗れた後の会見で「第5シードなのに5番コート(1148人収容)の第5試合なんて信じられない。ビジネス優先なのは分かっているが、ドーピング違反した人間が戻って来てすぐ、毎回センターコートで試合するなんて問題」とぶちまけた。 


2017年8月28日に開幕したテニスの『全米オープン』。マリア・シャラポワ選手(ロシア)にとっては、ドーピング違反による1年3ヶ月の出場停止処分から復帰後、初めての4大大会である。

今年4月にツアー復帰を果たしたものの、全仏はワイルドカード(主催者推薦枠)が見送られ、ウィンブルドンは故障で欠場。そんな中、2006年大会で優勝している全米は、「歴代優勝者の一人」ということでワイルドカードを与えられた。

これに対して、「ドーピング違反者が優遇されるのはおかしい」という批判の声が各方面から上がっている。元世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキ選手(デンマーク)は、「ビジネス優先なのは分かっているが、ドーピング違反した人間が戻って来てすぐ、毎回センターコートで試合するなんて問題」と激怒。同じことを思っているテニスプレーヤーはきっとたくさんいるだろう。

f:id:skipp-beat:20170904074157j:plain

このような周囲の反応で思い出されるのは、今年8月に行われた『世界陸上ロンドン大会』の男子100メートルで優勝した、ジャスティン・ガトリン選手(アメリカ)がレース後に浴びた激しいブーイングである。

これほどまでに「歓迎されない勝者」になってしまったのは、陸上界のスーパースター、ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)を倒したからではない。朝原宣治さんが「1度でもドーピングに手を出した選手は世界一になっても英雄になれない」とツイートしていたように、彼には過去2回のドーピング違反歴があるからだ。

例えば選手登録せずにドーピングでひたすら鍛えて1年薬抜いて五輪にトライしたらどうなる?間違いなくナチュラルより強いはず。ドーピングを継続的にやってた選手が途中で捕まって、数年間出場しなくてもその強くなった身体でトレーニングはできるのと似てる。それがフェアだなんてオレは思わない。(※武井壮さんの公式ツイッターより)


シャラポワ選手は、これを書いている時点でベスト16まで勝ち進んでいるし、ガトリン選手は35歳で再び「世界一のスプリンター」の称号を手にした。単純に結果だけを見れば素晴らしい活躍だと思うけど、その反面、武井さんも言っているように、「この強さは”ドーピング貯金”ではないのか?」と疑いの目で見てしまうのだ。

「マッスルメモリー」という言葉があるように、薬物を取り込んで鍛え上げた筋肉は、そう簡単に元に戻るものではないだろう。ましてや、ガトリン選手は二度の前科がある。いくら代理人が「処分を全うし、ルールに従って出場している。悪者扱いは無慈悲で反スポーツマン的だ」と声を上げたところで、一度も違反のない選手と同じような称賛を受けられないのは当たり前。では、いったいどうすれば罪は償えるのかー。

ドーピングをしたという事実は消えない。もう二度とクリーンな選手には戻れないのだから、その分、今まで以上に「謙虚な振る舞い」が求められる。今回、シャラポワ選手が批判されたのは、「ワイルドカードで出場したから」だ。主催者側の意向とはいえ、ドーピング違反をした選手がいきなり予選免除の特別待遇。しかも試合は毎回センターコート、ということになれば、他の選手から「図々しい奴だ」とひんしゅくを買うのも当然である。

自分の置かれた立場を客観的に見て、再びテニス界に受け入れてもらうためにも、ワイルドカードは辞退する。そして、146位まで下がってしまった世界ランキングを自力でコツコツ上げて、予選を勝ち上がって本戦へ。こういう「謙虚さ」が必要だったのではないだろうか。

クリーンに戦っている「正直者のアスリート」がバカを見る。そんな世界にはなってほしくない。シャラポワ選手やガトリン選手が激しいブーイングを受ける姿が、今後のドーピングの抑止力になればいいなと思う。

 

シャラポワ選手&ガトリン選手から学んだこと

ドーピング違反を償うためには、今まで以上に「謙虚な振る舞い」が求められる。