人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【ブルゾンちえみ】本番1時間前に知らされて、見事24時間マラソンを完走!

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ブルゾンちえみ完走、withBもシャツを脱ぎ祝福(8/27 日刊スポーツより)

 日本テレビ系「24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~」が27日、フィナーレを迎え、チャリティーマラソンランナーのブルゾンちえみ(27)が90キロを走破して日本武道館にゴールした。
 涙でゴールテープを切ると、祝福する出演者と会場に脱帽して一礼し「本当に貴重な機会をいただき、ありがとうございました」と笑顔をみせた。ネタの際の相棒、「withB」のコージ、ダイキがシャツを脱ぐと「完走」「おめでとう」の文字。2人を従えてカメラ目線でいつものポースをキメてみせた。
 中学、高校と陸上部。長距離走は得意だったが、当日のランナー発表という史上初の試みだった。感想を聞かれると「陸上部で走る時間はありましたが、24時間マラソンとして走る時間がいちばん幸せでした。ありがとうございました」と感無量の様子だった。


自分は市民ランナーで、これまでにフルマラソンを17回完走したことがある。今も月間200キロぐらいはコンスタントに走っているけど、それでも「今から1時間後に90キロ走って下さい」といきなり言われたら、絶対にビビる。しかも、その様子が逐一、全国ネットで放送されるなんて、プレッシャーでどうにかなってしまいそうだ。

高校時代、陸上部に所属していたブルゾンさんは、2008年のインターハイ岡山県予選で、3000メートルを10分22秒で走って7位に入賞している。このレースで優勝したのは天満屋の小原怜選手(当時興譲館)で、記録は9分25秒。のちに実業団で活躍するような”スーパークラス”ではなかったにしても、出身校の大安寺高校では間違いなく”エース格”だっただろうと思われる。

(※ちなみに、高橋尚子さんの高校時代の3000メートルの自己ベストは、10分15秒だったらしい。金メダリストと7秒しか変わらなかったなんてすごい!)

でもこれは、あくまでも高校3年生のときの話。現在27歳で、走るのも約7年のブランクがあり、この間に体重が20キロほど増加。スタートの1時間前にロケバスの中で突然指名され、「実感が沸かないまま走り始めた」とのことだが、無茶を強いられても嫌な顔一つしないで、健気に走り切ったブルゾンさんには好感を持たずにはいられない!

陸上競技の中でも「長距離」というのは、人間の素の部分がそのまま出るものだ。普段はどんなに余裕がある人でも、長時間走り続けて体に疲労が溜まってくると、必ずそこで本性が出る。

自分は24時間、ずっと見ていたわけではないけど、たまに4チャンネルをつけると、ブルゾンさんが沿道の声援に応えて、ペコペコと頭を下げて会釈しながら走っている姿が何度も何度も映っていた。ゴール後もすぐに帽子を脱いで一礼し、「貴重な機会を与えていただいてありがとうございました」。

チャリティーパーソナリティーの石原さとみさんが、「走っているブルゾンさんを見て、どんどん好きになりました!人柄が出た走りでした!」と言っていたけど、これには激しく同意する。本当に真面目で、頑張り屋さんで、苦しい顔を見せない。きちんとした性格なんだなぁというのが、走りから伝わってきた。これだけ大勢の人が応援したくなる芸能人はなかなかいない。

そしてもう一つ、話題になっているのが、90キロを走ってもまったく崩れなかったメークである。本人によると、26日午後1時から27日午後9時まで32時間、一切メーク直しをしなかったとのこと。まるで、シンクロの選手並みの”落ちなさ”である。

どこのブランドなのかはまだ判明していないけど、これから化粧品のCMのオファーがくるかもしれない。「任される大きな物事に対して真摯に受け止めて前向きにやる人」亀梨和也さん談)には、こうやって色々なチャンスが転がり込んでくるのだ!

毎年、『24時間テレビ』を見ると、夏の終わりを告げられたような気がして、何とも言えない寂しさが込み上げてくる。今年の「マラソンランナーを当日に発表する」というヤラセのような演出はいかがなものかと思ったけど、ブルゾンさんの頑張りがすべてを吹き飛ばしてくれたように思う。35時間ぐらい寝て、ゆっくり休んでほしい。

ブルゾンちえみさんから学んだこと

長距離を走ると、人間の素の部分がそのまま出る。