人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【東海大菅生】4年越しで掴んだ甲子園の切符、見事な戦いぶりにあっぱれ!

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東海大菅生・若林監督、ナインねぎらい「9回によく追いついてくれました」(8/22 スポーツニッポンより)

◇第99回全国高校野球選手権大会準決勝 東海大菅生6―9花咲徳栄(2017年8月22日 甲子園)
 初回に2点先行するなど序盤は優位に進めたが、終盤はリードを許す展開に。だが2点差で迎えた土壇場9回に追いつく驚異の粘りを発揮した。
 延長戦で屈したが若林監督は「いい試合だったと思います。いい試合だった分だけ、選手に勝たせてあげたかった」とコメント。「サヨナラの場面を2度つくることができましたが、あの場面で得点できなかったことが大きかったです。それでも、9回に2点を追いついてくれましたし、選手たちはよく頑張ってくれました」と、ひたむきに戦った教え子たちを称えた。 


昨年まで、西東京大会で3年連続準優勝だった東海大菅生。あと一歩のところで夢を絶たれること3度。それでも諦めずに挑戦を続けて、今年「4度目の正直」でようやく掴んだ甲子園の切符。こういうストーリーを持つ学校は、本当に応援したくなる。

そんな東海大菅生を率いるのは、元プロ野球選手の若林弘泰監督。中日ドラゴンズで6年間プレーし、現役引退後は運送会社に勤務。その後、37歳のときに大学に再入学して教員免許を取得した。今から2年前、15年西東京大会決勝の早稲田実業戦では、7回まで5-0とリードしながら、8回に8点を奪われて6-8の逆転負け。「日本一空気を読む監督」と言われ、悔しい思いをしたそうだ。

そして今年は、春のセンバツ出場校の日大三早実を倒して優勝。しかし、「まさか日大三が敗退」「早実・清宮、東海大菅生に敗れる」と新聞に書かれ、「ふざけるな」と思ったとのこと。マスコミからぞんざいに扱われてきた高校が、大舞台で結果を残すことで、その後の報道や空気の変化を勝ち取る。こういう ”復讐” の仕方は、最高にカッコいいと思う。

東海大菅生の選手たちは、全国の野球ファンが注目していた清宮幸太郎選手を破っただけに、「初戦で負けたらまずいよなぁ」と話していたそうだが、甲子園に行けなかった3年間の溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのような、見事な戦いぶり。全試合2ケタ安打、実力で勝ち進んでの全国ベスト4に、心から「あっぱれ」を送りたい。

9回1死から追いついた準決勝。豪快なヘッドスライディングで同点のホームを踏んだ上林昌義選手は、今ソフトバンクで売り出し中の上林誠知選手の弟である。50メートル5秒9の快足ということだが、あの場面で臆することなく、ファーストから一気に帰ってくるなんて素晴らしいの一言!

そんな弟の”神走塁”に刺激を受けた兄の誠知選手は、この日のナイターの西武戦で味方のショートゴロの間に生還した際、悠々セーフのタイミングだったが、ヘッドスライディングを披露。ベンチに戻るとナインから「弟のマネしたやろ!」と総ツッコミをくらっていたとのこと。兄から弟へ、労りのメッセージだろうか。なんだかすごく深イイ話だ。

やり続けていると、ある時点で右上がりのカーブを迎える。
仕込みや準備をしてきたことが実る時期がくる。
ここまでくると、一足飛びで成果が出て行く。
何かを実行するために必要なパーツを揃える段階は、
けっこう苦労するかもしれない。
しかし、だんだんパーツが揃ってくると、あっという間に物事が回り始める。
(まずは、「つき合う人」を変えなさい!/山本亮


今夏の東海大菅生の活躍ぶりを見ていると、3年連続準優勝という「うまくいかなかった時期」に仕込んだこと、準備をしてきたことが一気に実って、成果が出たように感じる。甲子園は簡単には行けないところ。苦しまないと辿り着けないところ。でも、「トンネルは長ければ長いほど、出口は明るい」のだ。この言葉を、夏の甲子園で4回決勝に進出して、4度目の準優勝だった広陵の中井監督に捧げたい。

自分にとって高校球児は、昔は「年上のお兄さん」というかんじだったのに、いつの間にか同じ歳になり、今は随分と「年下の男の子」になった。今年の夏も、ひたむきに白球を追いかける”人生の後輩”たちから、たくさんのことを学んだ気がする。

 

東海大菅生の球児たちから学んだこと

仕込みや準備を続けていると、やがて一気に実る時期がくる。