人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

一流になれなかった元アスリートのブログ。憧れの存在であるトップアスリートの「思考・行動パターン」を真似したくて日々奮闘中。

【真壁賢守】マカベッシュが語る「異端児ダルビッシュ」の高校時代

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2017年8月9日発売の『Sports Graphic Number』のテーマは、「甲子園ライバル伝説」。懐かしい球児たちがたくさん出てきたのだが、個人的に読んでいて一番グッときたのが、下記の記事である。

マカべッシュが語るダルビッシュ。東北高校野球部が1つになる日。 - 高校野球 - Number Web - ナンバー

ダルビッシュ有選手の東北高校時代のチームメイトで、”史上最強の2番手投手”と呼ばれた真壁賢守(まかべ・けんじ)さん。サイドスローの「マカベッシュ」、もしくは「メガネッシュ」と言えば、思い出す方も多いかもしれない。その彼が、「天才」でもあり「異端児」でもあった、若き日の”同級生”について語ったもの。その中でも、印象に残った言葉を3つ挙げてみる。

①「あいつの一番の才能は、技術や体の強さではなくて考え方。周りを気にせず、自分を貫けることなんです」

ダルビッシュ選手は、自分に必要のない練習だと思えば、きっぱりと休み、遅刻しても悪びれなかった。「高校野球はこうあるべき」というものから逸脱していて、「周りの常識、非常識が俺には時々、逆に思える」と話していたとのこと。それに対して、真壁さんは空気を読みすぎる人間だったため、「あいつには絶対になれない、別世界の人間という感じでした」。

②「あいつを一番大事な試合に、万全の状態で投げさせるために自分はいるんだ」

東北高校野球部入寮日に、ダルビッシュ選手とキャッチボールをすると、見たこともないようなキレイな回転のボールが迫ってきた。1球目はストレート、2球目はスライダー。「あの(最初の)2球で諦めました。あいつをライバルと思ったことは一度もないです」。その後、サイドスローに変えて、甲子園でも活躍したが、自分の投手としての存在意義は、あくまでも「ダルビッシュの2番手」と思っていたそうだ。

③「社会に入って思うのは、賛否両論を得ることの凄さです。人と違う考えを持って、違うことをして、誰もしたことのない失敗をすることって大事だな、と。それが組織のためにもなる。あいつは高校の時から、ずっとそうですもんね」

最上級生になり、キャプテンに任命されたダルビッシュ選手だったが、成長痛のリハビリのためにプールで一人で過ごすことが多く、部内に不協和音が。真壁さんは、「有の考え方もわかるし、でも、やっぱり高校野球はそういうものだともわかっていたので」と両者の間で板挟みに。ダルビッシュ選手は準備運動など、皆と一緒に行動する時間を意識的に増やしたが、「それでも理解できない人間もいる。だから僕らの代は最後まで対立していたんでしょうね」。


大学の陸上部の長距離部員の中で、「箱根を通過点」と考えているランナー選手は素晴らしく、そうでないランナーは批判的に書かれることがある。オリンピックなど、世界を目指すことももちろん大切だけど、箱根で競技を終えるというのも”一つの選択肢”である。別に志が低いわけではないし、箱根で燃え尽きているわけでもない。

高校野球も同じで、「甲子園を通過点」と考えている球児もいれば、「野球は高校まで」と決めている球児もいる。人生観は人それぞれ。家庭の事情だってある。

東北高校野球部の場合、他の部員は「甲子園に出ること」がすべてだったかもしれないけど、ダルビッシュ選手はもっとロングスパンで、大きなところを見ていた。そのビジョンに、チームメイトは追いつけなかったのだろう。どちらがGoodかBadかということではなくて、あまりにもDifferentだったのだ。だから、「話しても無理」とか「住んでいる世界が違う」というような感覚があったのかもしれない。

「上司がどうした、部下がどうした、取引先がどうしたとかなんて、近視眼的で些末なこと。後から振り返ると、今の苦労は連綿へと続く時間の1コマにすぎないのだから、長所は取り入れ、短所は反面教師として、すべて修行と割り切る。自分はもっと大成する人間だから、他の人の動きに自分の思考を支配される時間なんてないはず」(「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本/午堂登紀雄)


メジャーリーガーとなった今は、きっと周囲と同じような目線で野球ができているだろう。ダルビッシュ選手は今回のNumberの記事に対して、自身のツイッターでこうコメントしている。「当時の自分を受け入れてくれたチームメイト達にはずっと感謝しています。 異端の異端だったと思います。またいつか話します」。

自らを異端だと知りながら、その道を逃げない。今後も私たちは、ダルビッシュ選手からたくさんのことが学べそうである。
 

真壁賢守さんから学んだこと

自分が異端ということを理解した上で、恐れず突き進む。