人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【山田幸代】ラクロス女子W杯に、日本人が「豪州代表」として出場

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7月12日から英国で行われている『女子ラクロスワールドカップ 2017』。この大会に、オーストラリア代表として出場している日本人がいる。プロラクロスプレーヤーの山田幸代(さちよ)選手。知る人ぞ知る、”ラクロス界のパイオニア”である。

ラクロスという競技は、直近の5年のうち、2年以上同じ国や地域でプレーしていれば、出身地以外でも代表になることができる。08年からオーストラリアのチームに所属する山田選手は、厳しい選考を勝ち抜いて、世界ランキング3位の強豪国の代表に選ばれた。サッカーで例えると、日本人がブラジル代表(セレソン)に入るのと同じくらいの”歴史的な快挙”と言っていい。

オーストラリアに拠点を移して約10年。日本代表ではなく、豪州代表にこだわる理由は、「W杯で金メダルを取って、いつか指導者になって日本にそのノウハウを持ち帰るため」。世界一を目指せる国でプレーをした経験、見た景色、味わった思いを、母国に還元したい。決して日本を見放したとか、捨てたというわけではなく、日本のラクロスの未来のために、オーストラリア代表として戦うことを選んだのだ。

そこからの道のりは、決して順風満帆だったわけではない。最初のころは、文化の違いや言葉の壁に直面し、チームメートからパスをもらえなかったことも。そんなとき、お母さんに言われた「出る杭は打たれるけど、出すぎる杭は打たれへん。やろうと思うんやったら、出すぎてみたらいいやん」という言葉が、大きな心の支えになったそうだ。

オーストラリア人の中に、日本人が一人。こういう状況で目立つと、既得権益を守りたい人達から嫌がらせを受けたり、足を引っ張られたりするもの。出たばかりの短い杭だから打たれる。だったら、その杭を思いっきり伸ばして打たせない。チームで一番長い杭になること。「これはちょっと敵わないな」「あなたが代表に入ればオーストラリアはもっと強くなる」。こう思わせることができたら、もう誰も文句を言わなくなる。(←今ココ!)

今回、オーストラリア代表入りを果たしたことで、山田選手はルール上、もう二度と日本代表に戻ることはできなくなった。まさに退路を断ってのチャレンジ、『 女子ラクロスワールドカップ 2017』の決勝戦は7月22日。この日まで勝ち残って、悲願の金メダルを手にできるか。日本の次に、オーストラリアを応援したい。

 

山田幸代選手から学んだこと

「出る杭は打たれるけど、出すぎる杭は打たれへん」(※山田選手のお母さんの言葉)