人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【上野裕一郎、早狩実紀】まだまだ元気!健在ぶりを示したベテラン選手たち

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6月17日に沖縄で行われた、『第9回AKB48選抜総選挙』。1位指原莉乃さん、2位渡辺麻友さんという結果だったけど、もし渡辺さんが選挙前に卒業することを発表していたら、もっと票数を獲得できていたんじゃないかと思う。でも、そういうことをせずに、最後まで正々堂々と戦ったところが「まゆゆらしい」し、本当に潔くてカッコいい!

どんな人にも「その人らしさ」というものがある。それが見る者に伝われば、たとえ結果が伴わなくても好感が持てたり、心を打たれたりするものだ。6月23日~25日に行われた、『陸上日本選手権』の男子1万メートル&5千メートルは、31歳のベテラン・上野裕一郎選手(DeNA)の魅力が溢れるレースとなった。

陸上好きの方はご存じだと思うが、昔から彼は、レース中に少し挙動不審なところ(失礼)がある。今回も、途中で周りをキョロキョロ見たり、前に行ったり後ろに下がったりと集団の中での位置取りを何度も変えたり、なぜかすごく外側(2レーン)を走ったりしていた。

終盤までムダな動きを一切せずに、ひたすら先頭についていって(いわゆるコバンザメ走法)、ラスト勝負に徹すれば勝てるのに・・・といつも思うのだけど、この「落ち着きのなさ」が上野選手らしくて、見ていてとても楽しいのだ!(※最終結果→1万=2位、5千=4位)

佐久長聖高校時代から今日に至るまで、10年以上ずっとトップランナーであり、稀代のエンターテイナーであり、時にはレースのクラッシャーでもある。ファンの心を惹きつけてやまない”らしさ全開”の走りを見て、自分はますます上野選手のことを応援したくなった。

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そしてもう一人、「あっぱれ」を送りたいランナーがいる。『日本選手権』の女子3千メートル障害で、12位となった早狩実紀選手(京都陸協)。今大会の男女合わせて最年長のベテランは、現在44歳。日本選手権の出場はなんと今年で26回目!今大会の同種目で優勝した森智香子選手(積水化学)は24歳だから、生まれる前から出ていたことになる。

陸上界では、高橋尚子さんや朝原宣治さんと同級生。あのカール・ルイスさんが男子100メートルで優勝した、91年の『世界陸上東京大会』にも3千メートルで出場している。「女子には体の負担が大きい」と長らく行われていなかったサンショーで、この歳になっても日本選手権に出られる走力を維持しているのは本当に凄いことだ。

今回、中継を担当していたNHKは、森選手の優勝インタビューに入る前に、早狩選手のフィニッシュシーンをしっかりと映していた。07年『世界陸上大阪大会』ではハードルに足を引っ掛けて転倒し、無念の途中棄権。あれから10年、同じヤンマースタジアム長居で、今度は最後まで元気に走り切る姿を見られて嬉しい。

6月25日(日)の『ボクらの時代』(フジテレビ)に出ていた、中堅芸人の土田晃之さん、古坂大魔王(ピコ太郎)さん、東貴博さんが、次のような話をしていた。

「若い芸人たちは賞レース(M-1グランプリキングオブコント)の優勝ばっかり目指しているけど、優勝したら大変なことが待っている。優勝したから売れるわけじゃない。ここを乗り切った人だけが、翌年、その次の年がある。でも、そこが越えられない人は呼ばれなくなっちゃう。結局、テレビやこの世界は、売れることよりも長くいることの方が絶対大変だから。最初の3年ぐらいは誰でもできる。でも9年とか10年はできない。舞台とラーメン屋さんは10年持つのは難しい」

この最後の言葉、「10年持つのは難しい」と言われる業種に、”ランナー”も加えたい。たった一度、ものすごい記録を出すのももちろん素晴らしいことだけど、長く第一線で活躍している上野選手や早狩選手、クイーンズ駅伝に20年連続出場中の渋井陽子選手三井住友海上)の方が、個人的にはシンパシーを感じる。これからも年齢に抗いながら、”らしさ”が溢れる元気な走りを私たちに見せてほしい!

 

上野裕一郎選手&早狩実紀選手から学んだこと

たった一度の栄光よりも、長く第一線で活躍し続ける方がずっと大変なことである。