人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【末続慎吾】「世界陸上の銅メダリスト」が9年ぶりに日本選手権に復帰!

f:id:skipp-beat:20170618103755j:plain

末続慎吾9年ぶり出場へエントリー 日本選手権(5/26 日刊スポーツより)

 陸上男子の末続慎吾(SEISA)が、20秒03の日本記録を持つ200メートルで日本選手権(6月・ヤンマースタジアム長居)の参加資格を満たし、9年ぶりの出場に向けてエントリーしたことが26日、分かった。
 末続は5月に米テキサス州で行われた大会で20秒94をマーク。昨年の九州選手権2位と、日本選手権の参加標準記録Bの20秒95を突破したことで出場資格を得た。末続は「日本で一番の舞台なので、そこに臨めるのは幸せ」と話した。
 末続は2008年北京五輪400メートルリレーで銅メダル獲得。その後、長期休養を経て11年にレースに復帰したが、日本選手権は08年を最後に出場していなかった。


今年に入ってから、フィギュアスケート浅田真央選手とゴルフの宮里藍選手、個人的にも大好きだった2人のアスリートが相次いで現役引退を表明。寂しい思いをしていたところ、「末續慎吾選手が9年ぶりに日本選手権に復帰」という嬉しいニュースが飛び込んできた!

5月に米・テキサス州で行われた200メートルの記録会で20秒94をマーク。日本選手権の参加標準記録B(20秒95)を突破した。03年パリ世界陸上の同種目で銅メダルを獲得したスプリンターも、現在37歳。08年北京五輪の400メートルリレーで銅メダルを獲得したとき、アンカーの朝原宣治さんは36歳だった。その年齢を超えてもなお現役を続けて、こうして再び表舞台に戻ってくるというだけで頭が下がる。

「お年寄りを大切にしよう」という標語があるけれど、スポーツの世界はお年寄りには”全然優しくない”ところだ。べテランだからと言って、わざと勝たせてくれるようなことはないし、若くて有望な選手は次から次へと出てくる。短距離も年齢は関係なく、ゴールした瞬間に勝ち負けがはっきり出る。清々しいけど、残酷でもある。

だから身近な人からは、「もう引退した方がいい」「メダリストの名を汚す」などと忠告されたそうだが、本人はまだまだ走ることへの意欲を失っていない。以前、王貞治さんが「(歳をとると)肉体的に、今までできたことができないこともある。自分もそこを通ってきた。でも、辞めるまでは前に行かなきゃいかんのよ!」と言っていた。末続選手も、「走りというものをとにかく前に進める。それが結果的にどういうストーリーになるかはわからないけど」。

03年に200メートルで出した20秒03という日本記録は、14年たった今も塗り替えられていない。昔の自分を超えられないのは本人だけでなく、すべての日本人スプリンターが超えられていないのだ。そんな凄すぎた全盛期と比べても仕方がないから、「今の自分の走り」というものをとにかく前に進めること。昨日よりも今日、今日よりも明日、1ミリずつでもいいから自分をアップデートする作業は、王さんの言うとおり、現役を引退するまではずっと続いていくのだろう。

『陸上日本選手権』は、来週6月23日~25日まで3日間、大阪の長居スタジアムで行われる。男子200メートルは予選(2組、3着+2)が2日目、決勝が最終日という日程だ。世界陸上とオリンピック、両方のメダルを持っている”陸上界のレジェンド”が元気に走っている姿が、1回でも多く見られると嬉しい。

 

末続慎吾選手から学んだこと

過去は過去。今の自分を受け入れて、毎日少しずつ前に進めよう。