人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【加藤恒平】日本代表に招集された、さすらいのフットボーラー

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“シンデレラボーイ”加藤恒平が笑顔で代表宿舎入り(5/28 スポーツ報知より)

 サッカーの日本代表は28日午後、千葉県内で6月7日親善試合シリア戦(東京ス)、同13日ロシアW杯アジア最終予選イラク戦(イラン)に向けた海外組のみの合宿をスタートさせる。代表初招集となった“シンデレラボーイ”MF加藤恒平(27)=ブルガリア1部ベロエ・スタラ・ザゴラ=はこの日の午前、関係者の運転する車で宿舎に到着。白いTシャツにジーンズで登場した加藤は、代表スタッフに出迎えられると「よろしくお願いします」と握手していた。


27歳でハリルジャパンに初選出された、加藤恒平選手。7日の親善試合に続いて、13日のイラク戦も出番はなく、国際Aマッチデビューはお預けとなったが、「今は序列が一番下だけど、追いつけないレベルかと言えばそうでもない。いつかスタメンになりたい」。強い選手が集まるところに突然放り込まれても、臆することのないハートの強さが素晴らしい!

立命館大学時代から、アルゼンチン、モンテネグロポーランドブルガリアの4ヵ国を渡り歩いてきた”さすらいのフットボーラー”。Jリーグでの選手経験はなく、自分の実力だけを頼りにキャリアを切り拓いてきた。「周りから見たらすごい遅い感じだと思うが、僕には全て必要な時間だった」

アルゼンチンでは、猟銃を持ったサポーターがロッカーに乱入してきて、このまま死ぬんじゃないかと思ったこともあったそうだ。なかなかの壮絶な体験だが、「強い選手はこんな経験しない。自分はまだまだ弱いと思ってやってきた」。

言葉や生活習慣の違いなど、大変な思いをしていることを”他人のせい”や”環境のせい”にするのではなく、”自分のせい”だと思っている。口癖は「自分には才能がないんです」。こういう強い向上心を持った選手に、スポットライトが当たることは本当に嬉しいし、素直に応援したくなる。

昨今の芸能界では、ディーン・フジオカさんや大谷亮平さんなど、先に海外で活躍してから日本でブレイクするという「逆輸入俳優」が注目されている。生きる世界は違えど、加藤選手も同じようなものだ。富士山に登るには、吉田ルートや御殿場ルートなどいくつかのルートがあるけれど、彼がこれから活躍すれば、「サッカー日本代表」という頂上に登るための、新たなルート(=逆輸入)を作ることになる。

もし自分が加藤選手の立場なら、「高額年俸&通訳付き」の恵まれた環境でやっている選手には絶対負けたくないと思う。次のW杯予選は8月31日。さすらいフットボーラーのお披露目なるか。天王山のオーストラリア戦が、今から楽しみだ。

 

加藤恒平選手から学んだこと

うまくいかないのは、自分のせい。遠回りしたからこそ、今がある。