読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【伊達公子、ショーン・ホワイト】戦い続ける理由

f:id:skipp-beat:20170421214138j:plain

伊達術後初実戦 5月復帰目指す「試合できたことがうれしい」(4/13 スポーツニッポンより)

 女子テニスの元世界ランキング4位で左膝故障からの復帰を目指す伊達公子(46=エステティックTBC)が、術後初めての実戦に臨んだ。
 松山市愛媛県総合運動公園で世界ランキング77位の日比野菜緒(22=ルルルン)とエキシビションマッチで対戦。「とにかくコートに立てて試合ができたことがうれしい」と笑顔で語った。昨年2月に左膝半月板の内視鏡手術を受け、4月にも再手術。「自分のキャリアをやり終えた思いがまだない」と現役にこだわってリハビリを続けてきた。5月に岐阜で行われるツアー下部大会での復帰を目指している。


左膝半月板の手術を受けてから1年2ヶ月。46歳になった伊達公子選手が、コートに戻ってキター!この日は「エキシビションマッチ」だったが、ファン約1000人、マスコミ20社以上が駆けつけるなど、その人気と注目度の高さは相変わらずである。

自分は市民ランナーで、フルマラソンの自己ベストは3時間41分。それに対して伊達選手は、04年にロンドンマラソンを3時間27分40秒で完走している。「3時間30分を切ります」と言ってスタートして、有言実行でサブ3.5を達成。同じことをやるとその身体能力の凄さがリアルにわかるし、ますます尊敬の念を抱いてしまう。

全盛期の26歳で引退し、37歳で復帰。個人的には、「この11年半のブランクがもったいなかったなぁ・・・」と思うのだけど、ここで続けていたら”46歳の現役プロテニスプレーヤー”は存在していなかったかもしれない。「自分のキャリアとして、やり終えたという思いがまだないので、そのためにもコートに立てるようにするしかなかった。それでダメだったらダメだし。そこに行き着くまで、やれることをやってみようという気持ちだけです」

f:id:skipp-beat:20170421220145j:plain

06年トリノ、10年バンクーバーと2大会連続で冬季五輪ハーフパイプを制した、「スノーボード界の絶対王者」ことショーン・ホワイト選手(アメリカ)。19歳で初めて金メダルを獲ったときは、ロングヘアがトレードマークだったけど、30歳になった現在は、端正なショートヘアに変身している。

そんなショーン選手は、3連覇を目指したソチ五輪は4位。これによって、平野歩夢選手平岡卓選手の”日本人ダブル表彰台”が実現したわけだが、決勝で珍しくミスを連発している姿を見て、「ショーンも人間なんだなぁ」と勝手に親近感を覚えた(なんとなく、4位になるようなキャラではないと思っていたので・・・)。

あれから3年ー。彼は今も現役を続けて、来年の平昌五輪出場に意欲を燃やしている。「何かを成し遂げた実感は今のところ全くないんだ。アスリートというのは、勝つために競争を続けるものだと思っているから。まだまだ大会に出るし、勝ち続けたいと思っているよ」

 「文は人なり」という言葉がある。文章を見れば、書き手の「人となり」がわかるということだ。また、歌い手さんによれば、「歌はよりその人の生身が出る。歌は、歌う人そのもの」。他にも、「本棚には性格が表れる」「部屋の乱れは心の乱れ」など、人の内面や思考を表すものはたくさんあるけど、アスリートの「引き際」にも人間性が出るものだと思う。

絶頂期にあっさり辞める人を見ると、「競技への執着心がそこまで強くなかったんだなぁ」と思うし(これはちょっと寂しい)、体がボロボロになっても現役を続けている人を見ると、「本当にその競技が大好きなんだなぁ」と思う。

伊達選手は「やり終えたという思いがまだない」、ショーン選手は「何かを成し遂げたという実感が全くない」から今も戦い続けている。自らの意志で引退時期を決められるのは、”名高いアスリート”の特権だ。自分自身が納得できるまで、まだまだ第一線で頑張ってほしい!


伊達公子選手&ショーン・ホワイト選手から学んだこと

「引き際」には人間性が出る。