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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【大迫傑】マラソン初挑戦で「半端ない」快走!

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大迫傑3位!瀬古以来の表彰台 ボストン・マラソン(4/18 日刊スポーツより)

 陸上の日本長距離界のエース大迫傑(25=ナイキ・オレゴンプロジェクト)が、ボストン・マラソンに出場し、2時間10分28秒の3位に入った。今大会での日本人の表彰台は87年に優勝した瀬古利彦以来、30年ぶりだった。
 世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」に数えられる大会。初マラソンながら、30キロ付近まで先頭集団に粘ってついていった。その後は離されたが、攻めのレースを展開した。
 低迷する男子マラソン界に新風を吹き込む存在となりそうだ。優勝した2時間6分27秒の自己記録を持つキルイ(ケニア)と50秒差、2位のリオ五輪銅メダルのラップ(米国)とはわずか30秒差だった。20年東京五輪はマラソンでの出場を目指している。初マラソンでこの快走劇。今後への期待が高まる内容だった。
 大迫は早大時代には箱根駅伝などで活躍した。日清食品グループを15年3月に退社。米オレゴン州を拠点に実質的なプロとして活動している。15年7月には5000メートルの日本新記録(13分8秒40)を樹立した。


4月17日に行われた『ボストンマラソン』で、マラソン初挑戦の大迫傑選手が2時間10分28秒で3位に入る快挙!気温25度&ペースメーカーなしという、東京五輪さながらの条件下でのレースで、優勝者と1分以内でのゴールは本当に素晴らしい!

これまではトラック種目を主戦場にしていて、練習では35キロまでしか走ったことがなかったそうだが、「未知の世界」の35~40キロのラップが15分7秒!この快走を元滝川第二高校サッカー部・中西隆裕さんが見ていたら、きっと「大迫、半端ないって~」と絶叫していただろう。(※元ネタはコチラ

そんな”半端ない”大迫選手は、「ナイキ・オレゴンプロジェクト」に所属するプロランナーである。2015年3月に日清食品を退社し、日本を飛び出してアメリカへ。当初は「無謀な挑戦だ」と揶揄する声もあったが、昨年の日本選手権で5千&1万メートルの2冠に輝き、リオ五輪に出場したあたりから、だんだん周囲の見方が変わってきたように思う。

読売ジャイアンツ長野久義選手は、06年に日本ハム、08年に千葉ロッテの指名を拒否し、09年に3年越しで意中の巨人の一員となった。そのため、1年目は打席に入るたびに大ブーイングを浴び、特に入団を断られたファイターズ&マリーンズファンからの批判が凄かったそうだ。

「指名拒否をした選手は大成しない」というジンクスもある中、長野選手はルーキーイヤーから新人王、首位打者最多安打と3年連続でタイトルを獲得。ベストナインゴールデングラブ賞にも輝き、今や球界を代表するプレーヤーになった。ここまで立派な成績を残されると、他球団のファンもさすがに認めざるを得なくなる。

私たちの日常でも、会社を辞めてフリーになったり、就職活動でもらった内定を辞退する人がいる。やっていることはほとんど同じなのに、大迫選手と長野選手が叩かれるのは、「日本の実業団に入る」「ドラフトの指名は断らない」というのが、陸上界と野球界のスタンダードだからだろう。つまり、周囲と違うことをするのが気に入らないのである。

どこの世界にも存在する”人の悪口を言うのが趣味”みたいな人には、淡々と実績で示すしかない。アスリートとして結果を残すことで、野次馬を黙らせる。こういう「復讐」の仕方は、最高にカッコいい!

大迫選手は、佐久長聖時代に高校駅伝で優勝。早稲田大学では箱根駅伝で優勝&区間賞獲得。ニューイヤー駅伝でも区間賞を獲り、オリンピアンになった。一見、順風満帆な人生のように見えるけど、日本選手権で「4年連続2位」になったり、0.38秒差でロンドン五輪を逃したり、悔しい思いもたくさんしてきている。

昨年から歯列矯正を始めて、今オフにはレーシックの手術を受けた。走りのパフォーマンスを上げるために、体への投資を惜しまない。才能ももちろんあるのだろうけど、個人的には「努力の選手」のように思える。

5千メートルの日本記録保持者が、マラソンでも日本記録を更新して1億円をゲットする。そんな夢物語も、大迫選手なら実現可能かもしれない。本日(4月20日)の帰国会見では、東京五輪はマラソンを走りたい」と語っていたとのこと。まだ25歳。これからどれだけ凄いランナーになるのか、本当に楽しみだ。

 

大迫傑選手から学んだこと

結果で周囲を黙らせる。「出すぎる杭」になって打たせない。