人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【亀山耕平】現役続行を決めた、あん馬の世界チャンピオン

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あん馬・亀山が全体トップ!NHK杯&種目別出場権ゲット/体操(4/9 サンケイスポーツ

 体操・全日本選手権第2日(8日、東京体育館)男子種目別トライアルが行われ、あん馬の第一人者、亀山耕平(28)=徳洲会=が全体トップの15・250点を記録。世界選手権(10月、モントリオール)代表の選考対象となる5月のNHK杯と6月の全日本種目別選手権の出場権を得た。9日は男女の個人総合決勝が行われ、男子の内村航平(28)=リンガーハット=は10連覇を懸けて、白井健三(20)=日体大=らと争う。
 2013年世界選手権のあん馬の金メダリスト亀山が、好記録の15・250点をマーク。世界選手権代表の選考対象となる2大会の出場権を得て、代表切符獲得のチャンスを広げた。昨夏のリオデジャネイロ五輪出場を逃し、引退も頭をよぎったが、現役を続行。エース内村と同学年の28歳は「体操人生は一度終わっている。失うものはない」と力強かった。  


13年体操世界選手権・種目別あん馬で金メダルを獲得した、亀山耕平選手(徳洲会)。2年前には、「自分が目立つことで、地味なあん馬を見てもらいたい」との願いを込めて、体操選手には珍しい”アフロヘア”に変身したことでも話題になった。

そんな亀山選手は、現在28歳。”集大成”と位置づけていたリオ五輪出場を逃し、引退を考えたが、「楽して過ごすのも飽きてきた。本気でやらないともったいない」と現役続行を決断した。

以前、脳科学者の茂木健一郎さんが「飽きることは、実は脳の才能のひとつです」と仰っていたけど、「今の自分に飽きる」という感覚はすごく大事だと思う。「そろそろ違うことをやったほうがいい」とか、「次のステップに行くべき」とか、無意識のうちに自分の内面が発している”サイン”のような気がするからだ。

亀山選手は、体操から離れて「楽して過ごす」ことに飽きたから、「きつい練習をしなければならない」競技生活を続けることにした。個人総合に興味はなく、今後は”あん馬スペシャリスト”として東京五輪を目指すとのこと。そこまでしてあん馬一本にこだわる理由とはー。

仙台市出身で、中学時代に頭角を現し、高校は体操の名門・埼玉栄へ進学。すると、同期にはリオ五輪団体総合の金メダリストの山室光史選手コナミスポーツ)がいた。ちなみに他校では、”キング”こと内村航平選手とも同学年である。

「11年世界選手権の個人総合で、1位と3位をとった選手が同級生」という境遇の中で、体操選手としての活路を見出したのが、日本人が苦手としているあん馬だったのだろう。本人いわく、「個人総合では戦えないけど、あん馬一本では戦えるはず」。

「努力する者 夢語る サボる人間 愚痴語る 」

昨日(4月16日)テレビ朝日で放送された、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』で教壇に立っていた森脇健児さんの名言なのだけど、これを実践しているのが亀山選手ではないだろうか。同級生が強いことを愚痴って練習をサボるのではなく、「あん馬一本で世界チャンピオンを目指す」と夢を語って懸命に努力している。

先日行われた『体操全日本個人総合選手権』では、白井健三選手と同学年の「1996年生まれ」の選手が予選の1~4位を占めた。時代はいつだって新しいものを求める。若きスターの誕生は喜ばしいことだ。でも亀山選手のように、ベテランになっても信じる道を愚直に突き進む。そんな”職人肌”のようなアスリートが自分は大好きなのだ。東京五輪へのチャレンジ、しかと見届けたいと思う。

 

亀山耕平選手から学んだこと

「今の自分に飽きる」という感覚を大事にする。