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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【野々村直通】「末代までの恥」発言が物議を醸した、開星高校の前監督

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これは今から7年前、2010年の『センバツ高校野球』での出来事―。1回戦で、21世紀枠で選ばれた向陽(和歌山)に1-2で敗れた開星(島根)の野々村直通(なおみち)監督が、「21世紀枠に負けたのは末代までの恥。切腹して死にたい」と発言。大バッシングを浴びて、3日後に辞任に追い込まれた。

この年の開星高校は、「島根のジャイアン」こと白根尚貴選手(現・DeNA)や糸原健斗選手(現・阪神)を擁して、前年秋の中国大会で優勝。文句なしの実力で、センバツの出場権を勝ち取った。それなのに「21世紀枠」で出てきたチームに負けてしまって、悔しさと情けなさのあまり、このようなコメントになってしまったということだ。

世の中には、言葉がきついせいで誤解を受けやすい人がいる。野々村さんは「自分の至らなさへの怒りがこみ上げてきたのであって、21世紀枠を非難するつもりはなかった」にもかかわらず、”やくざ監督”と呼ばれる強面の風貌や、謝罪会見に派手なファッションで現れたこともあって、一気に「悪役」へと仕立て上げられてしまった。

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先週、ニュースで大きく取り上げられた、今村雅弘興大臣の「激怒」会見。「撤回しなさい!」「出ていきなさい!」とキレているところだけを見ると、短気で偉そうな印象を受けるけど、復興庁HPに掲載されている「記者会見の書き起こし」を読むと、質問をした記者もかなり挑発的で、喧嘩腰な態度だったことがわかる。

「言葉は思考の上積みにすぎない。考えていないことは口にできないし、不意を突かれて発言をする時、つい本音が出てしまう」(「言葉にできる」は武器になる。/梅田悟司)


野々村さんも今村大臣も、「21世紀枠」や「被災者」を侮辱するつもりはなかったのに、メディアに言葉尻を捉えられ、悪い部分だけがクローズアップされてしまった。ただ、人間は「普段から全く考えていないことは口にはできない」ものだから、良くも悪くも”裏表がない人”なんだろうと思う。

「人類最大の発明は言葉だ」。これは幻冬舎見城徹社長の名言である。言葉は、誰かを励ましたり勇気づけるような「武器」にもなるし、怒らせたり傷つけるような「凶器」にもなりうる。せっかくの発明品、どうせなら「武器」として使いたい。自分の意図せぬところで「凶器」になるようなことは、絶対に避けたいものである。

 

野々村直通さんから学んだこと

言葉は「武器」にも「凶器」にもなる。