人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【古賀紗理那】「次世代のエース」がVリーグのMVPを獲得!

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Vリーグ・アワード』MVPにNEC・古賀「今後も頑張りたい」(3/25 サンケイスポーツより)

 バレーボール・Vリーグの年間表彰式「Vリーグ・アワード」が24日、東京都内で行われ、最高殊勲選手賞にはプレミアリーグ優勝チームから、女子はNECの古賀紗理那(20)、男子は東レのニコラ・ジョルジェフ(28)が選ばれた。今季で引退する女子の木村沙織(30)=東レ=らに特別表彰の功労賞が贈られた。
 女子の最高殊勲選手賞に輝いた古賀は「感謝の気持ちを忘れず、今後も頑張りたい」と喜んだ。故郷の熊本で起きた大地震の発生から、来月14日で1年。「自分が頑張ることで、つらい生活をされている方に、少しでも元気を出してもらえればいいと思ってやってきた。優勝という形で、いい報告をできるのはすごくうれしい」と明るい笑顔を見せた。


昨年6月に発表された、女子バレーボールリオ五輪出場メンバー12名の中に、古賀紗理那選手(NEC)の名前はなかった。東京五輪のことを考えると選んだ方がよかったのかもしれないけど、眞鍋政義監督(当時)の「我々は古賀のためだけにやっているのではない。東京の前に、まずリオを戦うために全力を尽くしたい」というコメントはたしかに正論。オリンピックはその時点でのベストメンバーで臨むべきだと思うから、(個人的には)落選はすごく残念だったけど、まあ納得できた。

当の本人は、失意を抱えてチームの体育館に戻ったところ、「お帰り」「この夏はNECで一緒に頑張ろうよ」と温かく迎えられ、「このチームで、このメンバーで絶対に優勝したい!」と思ったそうだ。そして、今年3月に行われた『バレーボールV・プレミアリーグ女子ファイナル』で優勝が決まった瞬間、両手で顔を覆い、しゃくり上げるように肩を震わせる彼女の姿があった。

全日本で活躍したときにチヤホヤしてくれる人よりも、五輪に出られなくて精神的にきついときに、親身になって支えてくれる人が本当の友達。ほろ苦い経験は、今後の人間関係を見直すいいきっかけになったかもしれない。

熊本信愛女学院高校在学中の2013年、16歳で全日本デビュー。Vリーグ8チームによる争奪戦の末にNECへ。15年1月~3月までは内定選手としてプレーし、Vリーグ優勝に貢献している。これで20歳でリオ五輪に出場していたら、まさに「順調そのもの」。少し嫌らしい言い方をすると、「人生がうまくいきすぎ」のような気もする。

でも、今まで常に「選ばれる側」「選ぶ側」だった古賀選手が、初めて「選ばれない」という経験をした。これによって、自らの人生において挫折を経験している人が、自分とオーバーラップさせて共感したり、親しみを覚えたり、身近に感じたりするようになると思う。

プロ野球大田泰示選手も、東海大相模高校からドラフト1位で巨人に入団。当時の監督は高校OBの原辰徳さん。松井秀喜さんの背番号55を与えられ・・・と、ここまでは「順調そのもの」。

でも結果を残せず、「55番」を剥奪され、やがてトレードに出された。そして今、北海道日本ハムで頑張っている姿を見ると、巨人に入ったころよりも「すごく応援したい」という気持ちになるのである。古賀選手に対しても、同じような思いだ。

先日発表された「2017年度全日本登録メンバー」の中に、古賀選手の名前があった。VリーグのMVPを獲ったのだから、当然といえば当然だ。”中田ジャパン”の初戦は7月のワールドグランプリ。リオの落選は「逸材だからこそ与えられた試練だった」と言えるように、”次世代のエース”として全日本を引っ張っていってほしい!


古賀紗理那選手から学んだこと

挫折は、人間関係を見直すいいきっかけになる。