人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【山西利和】日本競歩界のホープは、現役の京大生!

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京大・山西利和は競歩5位 世界選手権出場は絶望的(3/19 日刊スポーツより)

<陸上:世界選手権代表選考会兼全日本競歩美大会>◇19日◇石川県能美市日本陸連公認コース◇男子20キロ
 現役京大生の山西利和(21)は世界選手権(8月・ロンドン)出場が絶望的になった。男子20キロ競歩代表の最終選考会で1時間21分23秒の5位だった。
 3キロすぎから優勝した松永大介(22=東洋大)に徐々に離された。今大会で優勝すれば、代表に内定したが、後半に失速した。山西は「情けないですね。ついていけなかったのは弱さでしかない」と声を絞り出した。
 日本選手権20キロ競歩では1時間19分3秒と日本陸連の派遣設定記録1時間20分12秒を上回ってたが、3位。男子20キロ競歩の世界選手権代表枠は最大3。先月の日本選手権で高橋英輝(24=富士通)、今大会では松永が世界選手権の代表を決めた。残り1枠は日本選手権で2位だった1時間18分23秒で2位となった藤沢勇(29=ALSOK)が有力になった。


京都大学 × スポーツ】といえば、真っ先に思い出すのは、千葉ロッテマリーンズの「京大くん」こと田中英祐選手だろうか。あとは、「京大さん」・・・とは呼ばれていないようだが、7人制ラグビー竹内亜弥選手リオ五輪に出場し、”京大出身の女子初”のオリンピアンとなったことも記憶に新しい。

そして、世界に手が届きそうな逸材がもう一人。2月に行われた『日本選手権20キロ競歩』で、3位に入った山西利和選手である。京都・堀川高校3年時に、全国高校総体インターハイ)と世界ユース選手権を制した実力者は、京大工学部に現役合格。この4月からはいよいよ最終学年になる。

「ユース世界一になれる脚力」と「京大に入れる頭脳」。どちらか”一兎”だけを追っても得られない人がほとんどなのに、世の中には”二兎”を得てしまう人もいるのだなぁと感心してしまう。高校時代の実績で、スポーツ推薦ならどこの大学でも入れたはずなのに、自力で一般入試を受けて入ったというのも素晴らしい!

先日の『全日本競歩美大会』は5位に終わり、残念ながら”現役京大生初”の世界陸上出場はならなかった。この1ヶ月は取材が殺到し、いつもと違う調整を強いられたことが影響した形となったが、言い訳はせず。「今回のことぐらいなら、軽くこなせる強さが必要」。

メディアから脚光を浴びていることについては、「京大生というところが大きい。自分に実力はない」と、勘違いしないように言い聞かせているそうだ。浮足立つことなく、自分の置かれた状況を客観的に見ることができる。”黒縁メガネの外見”はいかにも頭が良さそうだけど、”中身”もクレバーな選手なんだなぁと思う。

「肩書きがその人を表すのではなく、仕事自体、実力自体がその人そのものを表現するということなってしかるべきだ」(※ホンダ創業者・本田宗一郎さんの名言) 


大企業に勤めていた人が、退職して会社の看板がなくなった途端に誰からも相手にされなくなった、という話を聞いたことがある。「◯◯社の△△さん」はOKだったのに、「△△さん」だけはNG。結局、自分自身に実力がないと、一時期はチヤホヤされたとしても、いつか必ず惨めな扱いを受けるということだ。

山西選手は、京大生だから注目されているのだと自覚し、内実を伴わせるべく必死に努力している。「肩書き=実力」だと勘違いする人も多い中、こういう謙虚な選手は心から応援したい。現在、日本の競歩界は世界でも随一の選手層を誇る。これから東京五輪の代表争いにどう絡んでいくか楽しみだ。

 

西利和選手から学んだこと

「肩書き」ではなく「実力」で注目されるようになろう!