人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【今野泰幸】代表に呼び戻された、ベテラン戦士が困惑中

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【G大阪】今野、ハリルジャパン入りに困惑「何ができるか分からない」(3/18 スポーツ報知)

 G大阪MF今野泰幸(34)が17日、予想外の日本代表入りに困惑の表情を見せた。16日のメンバー発表を受け、大阪・吹田での練習後に取材に応対。15年5月以来、約1年10か月ぶりの代表復帰に「俺に何ができるんですか。何ができるか分からない」と何度も首をかしげた。
 日本代表歴代10位の87試合出場を誇るベテラン。誰もが目標とする代表入りに感情を高ぶらせるはずが、今野は違った。UAEでのアウェー戦に向け、ハリルホジッチ監督は「経験」を選考理由に挙げたが、今野は「俺が(中東を)知り尽くしてると思います? 分からない」。最年長として期待される精神的支柱の役割にも「年齢が上だからって何をしたらいいのか。急に能力は変わらないし」と自虐的セリフを連発した。
 一方、15年8月以来の復帰となったMF倉田秋(28)は「代表に行って何ができるかで、サッカー人生は変わる。ラストチャンスのつもりでやる」と闘志満々。リーグ2位と好調なチームの中盤を担う2人は、あまりに対照的な表情だった。


いよいよ明日、ロシアW杯アジア最終予選のUAE戦が行われる。「絶対に負けられない戦い」に臨むのは、選ばれし25名。そのうち、約2年ぶりに代表復帰したMF今野泰幸選手(ガンバ大阪)の「俺に何ができるんですか。何ができるか分からない」という”ネガティブ発言”が、物議を醸している。

個人的な考えとしては、決して「やる気がない」とか「覚悟が足りない」ということではなくて、ハリルホジッチ監督の「選考基準の一貫性のなさ」への戸惑いが招いた発言のように思う。

昨年3月、国内組の合宿を行ったときの選考基準は、【①体脂肪12%以下、②年齢30歳以下】というものだった。だから、Jリーグで史上初の”3年連続得点王”に輝いた大久保嘉人選手(当時33歳)は呼ばれなかったのである。

体脂肪はトレーニングで減らすことができるけど、年齢だけはどうすることもできない。現在34歳の今野選手は、ハリルさんにとってはアウトオブ眼中のため、クラブでのプレーに専念していたところ、W杯予選の大一番を前に、突然呼び戻されたから困惑したのだ。

今回の25人のメンバーも、「出場機会重視」と言っていたにもかかわらず、結局は経験豊富なベテランが多く選ばれた。見る側としては、「誰が出ても、勝ってくれればそれでいい」と思ってしまうけど、実際に試合に出て、結果を残している若い選手はやりきれない気持ちでいっぱいだろう。

「リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである」(プロフェッショナルの条件/ピーター・ドラッカー) 


ドラッカー先生が仰っているように、上に立つ人間は「一貫性」が大事なのだ。今回のハリルさんのように、発言(=言っていること)と行動(=やっていること)が一致しないと、周りの人間が混乱してしまう。こういうことが何度もあると、人として信頼できなくなるし、「この人についていく」という気にもなれない。

つまりリーダーは、「数字を細かく出せ」と言うからわざわざ計算して出したのに、「やっぱり大雑把でOK」と急に言い出したり、「全員◯◯に登録しろ」と言うからしぶしぶ登録したのに、あとになって「強制ではない」と言い出したり、こういう一貫性がないことをしていてはダメなのである!(※自分が勤めている会社で最近起こった出来事・・・)

もしかしたらハリルさんも、「発言にブレがある」のは薄々自覚しているかもしれない。でも、アウェーで”勝利”を持ち帰るためには、なりふり構っていられない状況なのだろう。こういう選考をして、負けたら大変なことになりそうだから、明日は絶対勝ってほしい。

今野選手は、19日の浦和戦でヘディングシュートを決めるなど絶好調の模様。発言はネガティブでも、試合になればきっと献身的なプレーを見せてくれると思う。

今野泰幸選手から学んだこと

リーダーは言動に一貫性がないとダメ。