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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【出口クリスタ、高木海帆】異国から東京五輪を目指す柔道家

柔道

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日本のお家芸である柔道。リオ五輪では、男女合わせて過去最多となるメダル12個(金3、銀1、銅8)を獲得し、世界にその強さを見せつけた。

レベルが高くて層が厚いのは、見る側としては嬉しいことだけど、その分、国内の代表争いは熾烈になる。同じ階級に実力者が複数いる場合は、メダルを獲る力のある選手がオリンピックに出られないケースも。東京五輪まであと3年。現実を見据えた二人の柔道家が選んだ道とはー。

日本生まれの美女柔道家・出口クリスタ、カナダ代表で東京五輪目指す(3/13 スポーツ報知より)

 柔道の2014年世界ジュニア選手権女子57キロ級銀メダルの出口クリスタ(21)=山梨学院大3年、長野・松商学園高出=が、カナダ代表として2020年東京五輪を目指すことが12日までに分かった。すでに全日本柔道連盟には強化指定辞退届を提出済み。今後も山梨学院大の一員として練習を続けながら、北米の大国の代表の座を狙う。


個人的に、出口クリスタ選手の存在を知ったのは、フジテレビの『ミライ☆モンスター』という番組がきっかけだった。山梨学院大学に入った直後の様子を追ったものだったが、そのルックスから「女子柔道界の滝川クリステルと呼ばれている」と紹介されていて、可愛い選手だなぁと思い、その後も密かに注目していたのだ。

現在21歳の出口選手は、カナダ人の父と日本人の母を持つハーフである。日本の国籍法では、22歳になるまでに二重国籍を解消しなければならない。決断のタイムリミットが迫る中、「大学進学後も(日本とカナダ)どちらで代表を目指すかはずっと迷っていたが、東京五輪まで少しでも可能性が高いほう(がいい)ということで決めた。東京五輪はカナダ代表で出たい」

出口選手の階級である57キロ級には、”野獣”こと松本薫選手(ベネシード)がいる。リオ五輪後に結婚→妊娠→夏頃に出産予定だが、東京五輪に向けて復帰に意欲を示しているそうだ。カナダなら確実に代表になれるという保証はないけど、「より可能性が高い道」を選択したということだろう。

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柔道高木海帆、豪代表で東京五輪挑戦「挑戦したい」(3/5 日刊スポーツより)

 柔道男子100キロ級で世界選手権2度出場の高木海帆(日本中央競馬会)が5日、オーストラリア代表として2020年東京五輪を目指す意向を表明した。「五輪という夢のために、あらゆる可能性に挑戦したい」と話した。
 トルコ人の父を持つ26歳の高木はシドニーで生まれ、母の母国である日本で育った。力強い柔道で、東海大の学生だった2010、11年に世界選手権へ出場。その後は膝や肩のけがに苦しみ、五輪などの代表を逃した。
 日本中央競馬会に所属したままオーストラリア代表として東京五輪を狙うが、国際柔道連盟(IJF)の規定で当面は国際試合に出場できない。6月のオーストラリア選手権を目指す。


そしてもう一人、男子100キロ級の2010・11年の世界選手権代表、高木海帆(かいはん)選手も人生の大きな決断を下した。トルコ人の父と日本人の母を持つハーフで、出生地のオーストラリアに帰化して東京五輪を目指すとのこと。

同じ階級には、リオ五輪で銅メダルを獲得した羽賀龍之介選手など、強豪がひしめいているため、「五輪という夢のために、あらゆる可能性に挑戦したい」

Mr.Childrenの『終わりなき旅』という曲の中に、「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」という歌詞があるけど、壁は乗り越えるだけでなく、迂回するのも一つの知恵である。正攻法で登ろうと、裏の手を使って回避しようと、大事なのは最終的に目的地に辿り着くこと。ハーフに生まれた特権、利用できるものは利用した方がいい。人生を懸けた二人の柔道家のチャレンジの行方を、今後も見守っていきたいと思う。

 

出口クリスタ選手&高木海帆選手から学んだこと

目標(頂上)は変えないで、そこに向かう方法(ルート)を変える。