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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【井村雅代】これは怒って当然!JOC関係者に「喝」!

水泳

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JOCカレンダーに中国選手 修正版配布、井村監督へ謝罪(2/11 産経新聞より)

 日本オリンピック委員会(JOC)が制作・発行した「2017年カレンダー」で、昨年夏のリオデジャネイロ五輪シンクロナイズドスイミングでメダルを獲得した日本人選手と誤って、中国人選手の写真を使用していたことが10日、分かった。JOCは差し替え版を配ったものの、競技団体関係者からは竹田恒和会長ら幹部の責任を問う声が上がっている。
 JOCは昨年暮れ、リオ五輪で活躍した日本人選手の感動のシーンをあしらった縦103センチ、横72・8センチの大型ポスタータイプのカレンダーを制作し、約1千部を競技団体やスポンサーに配布した。ところが、関係者からの指摘で、誤用が発覚。ミスを確認したJOC事務局は年明け後、リオ五輪日本代表の井村雅代監督に直接謝罪した。
 JOCは日本人選手の写真に差し替えた修正版をあらためて配布したが、その際、事情を伏せて発送したため、「なぜまた届いたのか」と首をひねる人が続出した。中国人選手の写真を載せたカレンダーは一部しか回収できていないという。
 カレンダーの制作を担当したJOC事業部は「こちらの人的ミス。大事な仲間の日本水泳連盟に迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪した。再送時の説明が不足していた点については「配慮が足りなかったかもしれない」としつつ、隠蔽(いんぺい)は否定した。ただ、写真の確認を怠った日本水連側の落ち度も指摘されている。
 井村監督は「水着や顔つき、ばらついた演技で、日本ではないことがパッと分かった。信じられない間違い。JOCの事業が年内で終わっていたので、年明けに再び連絡をしたらすぐに謝りにきたが、『JOCにとってはそんなもんなんだな』と思った」と話している。


昨年、リオ五輪の開催期間中に、水球とシンクロナイズドスイミングが行われるプールの水が、どういうわけか”緑色”に変色してしまい、「プールが緑なんて、日本の国体でもありえへん!」と怒っていた井村雅代監督。あれから約半年が経ち、またまた「ありえない」くらいひどい話に”激おこぷんぷん丸”である。

事の顛末は、JOCが「リオ五輪で活躍したアスリート」のカレンダーを作成した際、誤って「シンクロ中国代表」の写真を載せてしまった、ということだ。しかも、関係者から指摘されるまで、誰も間違っていることに気づかなかったというのだから、もう怒りを通り越してただただ呆れるばかり。

たしかに、水着に日の丸が入っているわけではないけど、色や模様に特徴があってわかりやすいと思う。乾友紀子選手と三井梨紗子選手に至っては、デュエットと合わせて2つもメダルを獲っているのに、日本を代表するアスリートの顔も分からないような人がJOCで働いていたとは・・・。

人間にミスはつきものだけど、ミスのレベルが「あまりにも低すぎる」から腹が立つのである。発注前に写真のチェックをすれば済む話なのに、そんな簡単なことができない。「神は細部に宿る」という言葉があるけど、仕事ができる人ほど細部にも気を抜かないものだ。

私事だけど、これまでの人生で「つまらないミスをする人は仕事ができない」というのをつくづく実感したことがある。数年前、マンションの賃貸契約をする際、管理会社が作った契約書に、違う名字が書かれていた。仮に自分の名前が「山田」とすると、「山本」になっていたのだ!(つまり、漢字が1文字間違っていた)

半分呆れながら、「名前は山田です」と言うと、悪びれる様子もなく、「うそー、山本って言ってなかったっけ?」という仰天の返事が。自分の名前を間違える人がどこにいるというのだろう。今思い返してみても、本当に失礼極まりない話だ。

マンション自体は気に入っていたので、一応契約したが、その後の数々の杜撰な対応に我慢がならず、結局引っ越すことに。そして、居住最終日に解約に関する書類がポストに入っていたのだけど、その宛名が、なんとまた「山本」になっていたのである!

そのときに自分はこう思ったのだ。「能力のない人に、分相応なことを期待してはいけない」と。それがどんなに自分にとって常識的なことであったとしても、できない人はできないのだ。日本人と話して、日本語が通じないと思うから腹が立つ。この管理会社は、元々住んでいる世界が違う”宇宙人”なんだから、話が通じないのは仕方がないんだ・・・。

今回の一件を受けて、井村監督は「JOCにとってはそんなもんなんだな、と思った」と言っていた。この短い一言から、JOCに対しては既に「諦めの境地」に達していることが伺える。84年ロサンゼルスから16年リオまで、9大会連続で五輪に出場して、JOCの人たちと関わるうちに、その”ぬるま湯体質”を見抜いていたのだろう。

江國香織さんの『左岸』という小説の中に、「ばかにつける薬はないんだから、超然としていればいいんだ」という一文があった。マーメイドジャパンには、今年の世界選手権でぜひ金メダルか銀メダルを獲ってほしい。そして井村監督に、「リオは銅メダルやったから、JOCにカレンダーの写真を間違えられました。でも今回は金(あるいは銀)メダルです。これで中国と間違えたら、ホンマに許しまへんで!」ぐらいのことを、カメラに向かって”超然と”言い放ってもらいたいと思う。

 

井村雅代監督から学んだこと

能力のない人に、分相応なことを期待しない。