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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【清水礼留飛】悩めるソチ五輪銅メダリスト、再浮上なるか

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平昌五輪の開幕まで、いよいよあと一年を切った。これから代表争いも熾烈になる中、ソチ五輪スキージャンプ団体銅メダリストの清水礼留飛選手(雪印メグミルク)が苦しんでいる。

日本人にスキーを教えてくれた「レルヒ少佐」が名前の由来(まさにスキーの申し子!)ということでも話題になった清水選手は、ソチでは団体の一番手として銅メダル獲得に貢献。日本のメダルが確定した瞬間に、真っ先にアンカーの葛西紀明選手土屋ホーム)の元に駆け寄って行った姿を、今でもよく覚えている。このとき20歳。平昌では日本のエースとして活躍するはずだったのだが・・・。

ソチ五輪を経験して、世界で1位になるには「もっとこうしないと」と感じたことがあった。そして、自分のスタイルを一度崩し、その「感じたこと」にトライした結果、ジャンプが崩れてしまったということだ。長年の競技生活で身に付いた癖は、なかなか直らないもの。簡単に飛んでいるように見えるけど、ジャンプというのはとても繊細な競技なのだ。

今年1月、卓球の「全日本選手権」を史上最年少の16歳9ヶ月で制した平野美宇選手(エリートアカデミー)。幼い頃から”天才卓球少女”と呼ばれて注目されてきたが、リオ五輪には出場できなかった。「小さい頃から守備型で、相手のミスを待つスタイルでプレーをしてきたけど、そのスタイルだと世界のトップレベルの選手たちを倒せない。今の壁を突き破って東京五輪に出場するためには、プレースタイルを変えるしかないと思いました」。

「守備重視 ⇒ 攻撃型」のプレースタイルへ。これは、長年培ってきた土台をいったん破壊して、新たな土台を一から作り直すということを意味する。NEWスタイルでの初実戦は、1ゲームもとれずに惨敗。「このまま自分の長所を全部なくしてしまえば、誰にも勝てなくなるんじゃないか」と弱気になりながらも、「守備型では世界レベルで勝てないままだ」と元に戻すことを思いとどまった結果、全日本選手権の主役になった。

「同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という」アインシュタイン博士が言っていたけど、これはアスリートにも当てはまる。今までと同じことをしていたら、同じような結果しか得られない。

ソチで銅メダルを獲った清水選手は「平昌での金メダル」を目指して、リオでリザーブに回った平野選手は「絶対的なエースになって東京五輪のコートに立つ」ために、自分のスタイルを変える決断をした。方向性としては、絶対に間違っていないと思う。

トップアスリートに課せられたミッションは、4年に一度の大舞台で活躍すること。来年が本番の清水選手は、そろそろ結果がほしいところだ。「(自分の中で)すごく良くなりそうだなというイメージがある。来年の冬にいい成績を残すことだけを考えて、突き進んでいきたい」。うまくいかないときこそ、自分の可能性を信じて頑張ってほしい!

 

清水礼留飛選手から学んだこと

同じことをしていても、同じような結果しか得られない。成長するためには変化が必要。