人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【本橋麻里、小笠原歩】昨日の友は、今日の敵!

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中部電力、3大会ぶりV!9月にLS北見と平昌五輪代表決定戦/カーリング(2/5 サンケイスポーツより)

 カーリング・日本選手権最終日(5日、長野・軽井沢アイスパーク) 来年の平昌五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子決勝で中部電力がLS北見を6―5で破り、3年ぶり5度目の優勝を飾った。9月にLS北見と五輪代表決定戦を行う。
 LS北見とは今大会3度目の対戦だった。“三度目の正直”で昨年の世界選手権銀メダルチームを退け、中部電力が自らの手で平昌五輪への扉を開いた。2011年から4連覇したが、ソチ五輪を逃した後に主力の市川美余が現役を退き、昨季前にスキップの藤沢五月が移籍。セカンドからスキップになった松村千秋ら若いチームへの影響は大きく、昨年は地区予選で敗退した。経験不足を補うために一昨年から約2カ月ずつスイスとカナダに遠征し、スイスのトップコーチに投げ方の基礎から戦術面の指導を受けた。その成果を発揮した。
 平昌五輪出場は男女10枠。昨季と今季の世界選手権での成績によるポイントで上位7チームの出場が決定する。開催国の韓国を除く、残る2枠は世界最終予選(12月、場所は未定)で決まる。日本は昨年の世界選手権でLS北見が2位で12点を獲得。今年の世界選手権でLS北見は出場を逃したが、前回ソチ五輪のボーダーラインは女子が9点だったため、五輪出場は有力とみられる。 


個人的に、初めてカーリングに興味を持ったのは、2006年のトリノ五輪だった。「チーム青森」として出ていた”マリリン”こと本橋麻里選手(LS北見)が、選手紹介のときに両耳を引っ張って変顔をしたり、小笠原歩選手(北海道銀行)が「おばあちゃん、見てるー?」と言ったりしていて、そんな自然体なところに好感を持った。

だから、今でもスポーツニュースであのときのメンバーが映ると、なんだかすごく嬉しいのである。昔、同じチームだった選手が、結婚・出産を経て、今は別々のチームでしのぎを削る。「昨日の敵は今日の友」という言葉があるけど、その逆の「昨日の友は今日の敵」というのも、なかなかいいものだ!

カーリング女子の五輪代表は、トリノバンクーバーが「チーム青森」、ソチは「北海道銀行」。他の団体競技のように、”オールスターメンバー”を選出する方法はとっていないようだ。「氷上のチェス」と呼ばれるくらい、頭脳とチームワークが必要な競技だから、きっと”寄せ集めの急造チーム”ではうまくいかない部分があるのだろう。

今大会でLS北見が敗れたため、9月に中部電力との『平昌五輪代表決定戦』が行われることになった。4年前、ソチの出場権を獲ってきた中部電力は、決定戦で北海道銀行に負けて五輪に出られず、悔しい思いをしている。そして今回、平昌の出場権を獲ってきた(←まだ決定ではないが、ほぼそういう状態)LS北見は、絶対に自分たちで出たいと思っているだろう。

どちらの気持ちも痛いほどよくわかるし、どちらにも勝ってほしい。今年1月、テニスの『全豪オープン』を制したロジャー・フェデラー選手が、「テニスには引き分けがありません。もし引き分けがあるなら、君(ナダル)と引き分けていいと思った試合でした」と言っていた。カーリングは必ず順位がつくものだけど、「引き分けがあればいいのに」と本気で思わずにいられない。

残念ながら、4度目の五輪出場はならなかった小笠原選手は、カーリングに引退はないので、どういう形であれずっと競技は続けたい」と言っていたそうだ。たしかに世代交代も必要かもしれない。でも、カーリングに注目するきっかけを与えてくれた、あのときの「チーム青森」のメンバーは、これからもまだまだ第一線で活躍してほしいと思う。(願望を込めて!)

 

本橋麻里選手&小笠原歩選手から学んだこと

スポーツにおいては、「昨日の友は今日の敵」というのもまた素敵なことである。