人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【大田阿斗里】甲子園で1試合20奪三振を奪った男、第二の人生へ

f:id:skipp-beat:20170207211822j:plain

2月1日にプロ野球12球団が一斉にキャンプインし、いよいよ球春到来!44人の高卒ルーキーたちが日夜練習に励む一方で、昨年は35人の高卒選手が戦力外になった。そのうちの一人が、元オリックス・バファローズ大田阿斗里さんである。

帝京高校のエースだった2007年春のセンバツ1回戦で、1試合20奪三振の大活躍。江川卓さんに並ぶ「センバツ歴代2位」の記録を引っさげて、その年の高校生ドラフト3位で横浜ベイスターズに入団したが、プロの世界は甘くなかった。

毎年のように1軍でチャンスを与えられながら、8年間で2勝。2015年のシーズンオフに、DeNAから戦力外通告を受けた。その後、オリックスと育成選手として契約。シーズン途中に支配下登録され、2年ぶりに1軍登板を果たしたが、いきなり二者連続ホームランを浴びてノックアウト。そして昨年、2度目の戦力外通告を受けた。

そんな大田さんの現在の様子が、2月4日(土)にTBS系列の『バース・デイ』で放送されていた。結論から言うと、「野球を辞めて、警察官を目指す」ことにしたそうだ。

すでに結婚していて、小さな子供が二人。「年齢的にいったら、まだまだできるぞっていう気持ちも体もあるんですけど、高卒入って9年目で、確固たる成績、実績が作れていないので。本当に野球やりたいっていう気持ちは強いんですけど、家族がいるんで、自分の思いだけで走るには無責任かなとは思います」

27歳にして突きつけられた「現実の厳しさ」と、断ち切れない「野球への思い」。この二つの狭間で、ずいぶんと気持ちが揺れ動いたことだろう。高卒でプロに入った選手は、社会経験がほとんどない。今まで野球しかしてこなかったのに、その唯一の世界が閉ざされるというのは、どれほど不安なことか。

警察官を目指したのは、「子供たちがカッコいいと思う職業だから」。公務員なので収入が安定するというのも、理由の一つだそうだ。大田さんは190センチ、95キロ。たしかにこんな立派な体格の警官が近くにいれば、市民も心強いかもしれない。

現役引退を決めてから毎日6~8時間の猛勉強に励み、警視庁の1次試験(筆記)を突破。2次試験は面接と体力テスト(←これは問題ないでしょう)で、最終的な合否は3月下旬に発表されるとのこと。

「(野球を離れることになったが)楽しいですよ。やっぱり経験したことがないことが経験できるので。野球ができてたら、それが一番ですけど、こうやって普通の人たちが歩んでいく道というのも、やっぱり楽しいですね。新しいことばっかりなので」

環境が変わるということは、今までの自分を変える大きなチャンスでもある。野球の試合に例えると、まだ人生は3回裏ぐらいだ。心機一転、ゼロからのスタートを切る大田さんの新たな門出に、どうか幸多からんことを!

 

大田阿斗里さんから学んだこと

環境の変化=自分を変えるビッグチャンス!