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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【茂木宏美】39歳のママさんゴルファー、ツアー撤退を表明

ゴルフ

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ママさん茂木宏美がレギュラーツアー撤退を表明 最終予選会を辞退(2016/11/30 デイリースポーツより)

「女子ゴルフ・最終予選会・第1日」(29日、東急セブンハンドレッドC東C=パー72)
 シード獲得選手以外の来季出場優先権を決める最終予選会が始まった。今季獲得賞金3万384円の僅差で13年守ったシードを失ったベテラン・茂木宏美(39)=アース製薬=は今競技への出場を辞退。29日、千葉県内の自宅近くで取材に応じレギュラーツアーからの撤退を正式表明した。
 茂木の顔は穏やかですがすがしかった。「体も心もギリギリの状態で、でも常に優勝を目指して諦めずにプレーしてきたけど、もう次のステージに行く時なのかな…と。レギュラーツアーにはもう出ません」と語った。
 通算6勝、ゴルフ界では数少ないママさんプレーヤーとして活躍を続けてきた。プロ入り翌年の2003年から守ってきたシードが、今年で途切れた。出場33試合、2000万円以上稼ぎながらの結果だった。「初めてシード入りした時が9万円差の逆転。今回が3万円差。『行って来い』でバトンを渡す時なのかなと主人(窪田大輔さん)とも話して…。これまで本当にたくさんの方に応援していただいて、家族の協力を得て、ぜいたくにゴルフさせてもらってきました。やりきった感は大きいです」という。
 2歳の長女・和奏(わかな)ちゃんは来春から幼稚園に行くが、「できることならきょうだいをつくってあげたい」と茂木。プロゴルファーとも話しての今後の活動は未定だが「6年後に出場できる年齢になるレジェンズツアー(女子シニア)には出てみたいです」と意欲的に語った。


昨シーズンの茂木宏美選手(アース製薬)の賞金ランキングは51位。シード圏内の50位に、わずか3万円ほど届かなかった。3万円なんて、はっきり言って”誤差の範囲”だと思う。今でもシード選手に勝るとも劣らない実力があるのに、ツアーから離れる決断をしたのは、「優勝争いに加われなくなったから」だそうだ。

国内女子ツアーで通算6勝を挙げ、2013年には『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』で悲願のメジャー初制覇。しかし昨年は、最高位が9位タイ(2試合)。力が落ちたことを実感し、「もう次のステージに行く時なのかな」。自分のプレーに納得できなくなったから辞める、という”引き際の美学”が素晴らしい!

茂木選手は、2歳の娘を持つ”ママさんゴルファー”である。元スノーボード選手の夫・窪田大輔さんと家族3人でツアー転戦の日々を送っていたが、今年の4月から愛娘が幼稚園に入る年齢になり、「いま自分は何を優先すべきなのか?ということを考えた」

「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」というブルーハーツの歌があったけど、残念ながら現実はそうはいかない。時間やエネルギーに限りがある以上、人生にはどうしても”優先順位”というものが必要になってくる。

茂木選手は、しばらくは「ゴルフよりも子供」に比重を置くことに決めた。でも、6年後に資格を得られる(45歳以上の選手の)レジェンズツアーには出場する考えがあるそうで、子育てが落ち着けば、今度は「ゴルフが一番」になるかもしれない。

人生の優先順位は、その時々の状況によって変わる。一番大切だと思うことに、ありったけの時間とエネルギーを注ぎ込む。そして、捨てるべきところは捨てる。そんな「メリハリのある人生」を、自分も送りたいと思う。

 

茂木宏美選手から学んだこと

優先順位の高いものに、時間とエネルギーを注ぎ込む。