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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【渡辺一平】真冬に季節外れの世界新記録が誕生!

水泳

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リオ代表・渡辺一平、200平で世界新!山口の記録0秒34上回る(1/29 スポーツ報知)

◇競泳 東京都選手権 第2日(29日、東京辰巳国際水泳場
 リオ五輪代表の渡辺一平早大=が男子200メートル平泳ぎ決勝で2分6秒67の世界新記録をマーク。12年の岐阜国体で山口観弘が記録した2分7秒01を上回った。
 レースを終えた渡辺は「会場が沸いてうれしかった。28日は100メートル平泳ぎで負けたので今日は『絶対勝ってやる』という気持ちで泳いだ。まだ信じられないです」と興奮を抑えきれない様子だった。


お母さんに「平凡な子になるように」と名付けられた渡辺 ”一平” 選手(早大)が、男子200メートル ”平” 泳ぎで世界 ”一” の記録を出した。しかも、鍛錬期でタイムを出すのが難しいと言われているこの時期に!身長193センチと大柄で、まだ19歳。これで東京五輪での活躍を期待するな、と言うのが無理な話である。

リオ五輪は同種目で6位。準決勝は五輪新記録をマークし、全体の1位通過していただけに、「このタイムが決勝で出ていれば・・・」。帰国後は、苦手のスタートを克服するため、ウエイトトレーニングで下半身を強化。キック力がUPしたことが、好結果に繋がったとのこと。大舞台での悔しさは、これほどまでに人間を短期間で成長させるものなのだ。

そして今回、渡辺選手に記録を抜かれた形となった山口観弘選手(東洋大)は、高校3年生で世界新をマークして以来、どの大会に出ても”世界記録保持者”として紹介されることや、周囲の期待がプレッシャーになって、大学では思うような結果を残せなかった。現在は4年生。「水泳が好きなので、嫌いになるまでやりたい」と卒業後も現役を続けるそうだ。これで肩の荷が下りて、また復活した姿が見られると嬉しい!
 

一番良かったときの能力を、自分の実力として認識するべきではない。アベレージの能力が、自分の能力だと認識するのだ。実力以上の一番できたときを自分の能力だと勘違いすると、大抵、日常につまずく」
(ふりまわされない。 小池一夫の心をラクにする300の言葉/小池一夫


タイムトライアル系のスポーツでは、「一番良かったときの能力=自己ベスト」ということになる。自分の中で「出すべくして出したタイム」は実力。でも、「なんだかよくわからないうちに出てしまったタイム」は実力以上のものを発揮した可能性が高い。だから、後者を「出して当然」だと思われると、”本当の実力”と”周囲の期待”のギャップに苦しむことになる。

これから渡辺選手は、泳ぐたびに「一番良かったときの能力」と比較される。右肩上がりに記録が伸びているときはいいけど、停滞期を迎えると、周囲の期待を重く感じることがあるかもしれない。そんなときは、「アベレージの能力」に目を向けること。アベレージのレベルが上がれば上がるほど、大舞台でも大崩れしないはず。東京五輪で勝つために、最も大切なことでもあると思う。

 

渡辺一平選手から学んだこと

「アベレージの能力=自分の能力」と認識する。