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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【増田明美・有森裕子・千葉真子・高橋尚子・野口みずき】出場選手よりも豪華な解説者たち

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2017年1月29日に行われた「大阪国際女子マラソン」で、重友梨佐選手(天満屋)が2時間24分22秒で5年ぶりの復活優勝!まだ3月の名古屋があるけど、「ロンドン世界選手権」の切符はほぼ手中に収めたと言っていいだろう。

12年ロンドン五輪は、日本女子最下位の79位。ゴール後に、コースに向かって深々とお辞儀をしていたのを今でもよく覚えている。あれから5年、今年は同じロンドンで世界選手権があるので、「忘れ物を取りに行きたい」とレース前に話していたとのこと。この思いの強さが、後半の追い上げにつながったに違いない。

それにしても、今大会は解説陣が豪華すぎた!スタジアム解説に有森裕子さん、1号車に増田明美さん高橋尚子さん、2号車に野口みずきさん、そしてバイク解説に千葉真子さん。これだけのメンバーを揃えられたら、出場選手の方が見劣りしてしまう。増田さんが「なんかマラソンGメンみたいね」と言っていたけど、5人が並んでいる光景を見ているだけで、テンションが上がってしまった自分である。

そんなかつての名選手たちは、限られた放送時間の中で、うまく”棲み分け”ができていたように思う。増田さんは、「マスペディア」と言われているように、選手の人となりを表すような”細かすぎるエピソード”を語らせたら、右に出る者はいない。

今回も数え切れないほどの小ネタが炸裂していたけど、個人的に一番笑ったのが、モンゴルのバヤルツォグト選手の紹介。「この選手はご主人も強くてね、ご主人とともにモンゴルの草原マラソン、夫婦揃って何度も優勝してるんです。その大会は優勝すると馬が1頭もらえて、二人でいっぱい優勝してるから、お家には馬が群れをなしているそうですよ」

高橋さんは、レース内容や技術的なことをとてもわかりやすく伝えてくれる。増田さんは基本的に選手を褒めるけど、Qちゃんはたまに厳しいことを言うこともある。

思うようにペースが上がらず、「気温の影響があるんじゃないですか」と話を振られたときも、「あるんですかね。風なしで、日差しがないので、ここで暑いと言っていたら(真夏の)東京五輪はもう走れないと思うので。これを暑いとは言えないと思いますね」。この日のスタート時の気温は10℃。98年のバンコクアジア大会で、30℃超えの中、2時間21分で走った人に言われたらグウの音も出ない・・・。

有森さんは、何と言っても声に落ち着きがある。ここ数年は毎年2号車だったと思うのだけど、今年はスタジアム解説。このあたりの序列はなかなか難しい。いつも冷静なのに、重友選手がゴールした瞬間に、「本当に良かったですね・・・私が泣いちゃって・・・」と涙声になっていたのが印象的だった。

そして、昨年現役を引退し、この日が解説者デビューとなった野口さん。スタート前には、「選手のときよりもかなり緊張しています」と初々しさを見せていたけど、個人的な感想としては、「解説もいける」。滑舌が良くて聞きやすいし、第2集団を走っていた重友選手を見て、「動きが良くなってきたので、先頭に追い付くかもしれません」と言ったら、本当にその通りになった。金メダリストの慧眼恐るべし!

番組内で、バイク解説のエキスパート」と紹介されていた千葉さん。今やこの地位を不動のものにした感がある。世界陸上の1万メートルとマラソンでメダルを獲った人に対して、こういう扱いはいかがなものかと思うけど、甲高いアニメ声で突然乱入してくるかんじがたまらない。

東福岡の後輩へ
自分の高校時代インターハイも全国に行けず、選手権は初戦敗退した悔しさを思い出した
3年生はこの悔しさを新しい人生の糧とし、1.2年生は先輩の流した涙を、自分たちの結果でぬぐってほしい
3年あれば人生大きく変えられる
FC東京入団からインテル入団まで3年
(※ インテル長友佑都選手の公式ツイッターより)


リオが終わって5ヶ月。あと3年7ヶ月後に行われる東京への挑戦は、もうすでに始まっている。今回、3時間のマラソン中継の中で、個人的に最も印象に残ったのは、高橋さんのこの言葉だった。

「私もシドニー五輪から逆算して、3年半前の大阪国際が初マラソンだった。そこから3年でオリンピックの金メダルに辿り着いたわけだから、みんなに可能性がある」

サッカー日本代表長友佑都選手(インテル)も、今年1月、高校サッカーで母校の東福岡高校が敗退した際、後輩たちに「3年あれば人生大きく変えられる。FC東京入団からインテル入団まで3年」というメッセージを送っている。

自分は東京五輪に選手として参加することはないだろうけど、2020年までに絶対に人生を変えたいと思っている。実際に、3年間で無名の選手が金メダリストになり、世界のビッグクラブの一員になったのだ。自分も「今は無名だけど3年後には・・・」。

3月12日に行われる「名古屋ウィメンズマラソン」も、大阪と同じフジテレビ系列で放送される。選手の走りとともに、”解説者の席取り合戦”にも注目したい!

 

女子マラソンレジェンドの皆さんから学んだこと

棲み分けが大事。3年あれば、人生は大きく変えられる。