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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【デビッド・カトアタウ】試技後のダンスが話題になった、キリバスの重量挙げ選手

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1月23日(月)にテレビ朝日で放送された『橋下×羽鳥の番組』。この日はゲストで、 スマイル党総裁のマック赤坂さんが出演。これまで12回選挙に出馬し、すべて落選。全身タイツなど奇抜な衣装と言動から、”泡沫候補”と呼ばれてきた彼に対して、橋下さんがこう言っていた。

「実力や何の基盤もない人がいきなり立候補してもメディアは取り上げてくれない。だからパフォーマンスも必要。基盤ができてから、ちゃんと政策を訴えていくというのは、僕はありだと思う」

これを見ているときに、「今までにパフォーマンスが注目された人って、誰かいたかな?」と考えていたら、突然、リオ五輪ウエイトリフティング男子105キロ級で14位になった、デビッド・カトアタウ選手(キリバス)のことが頭に浮かんできたのだ!

名前を聞いてすぐにはピンとこない方も、この動画を見ればきっと思い出すだろう。試技後、体重104キロの巨体から繰り広げられるコミカルなダンスに、会場は大盛り上がり!三宅宏実選手のように「バーベルなでなで」をやったかと思えば、左右のほっぺたを叩いて「宮迫です」。ステージの横にいる人たち(係員?)も、みんな笑っている。

真剣勝負のオリンピックで、このような光景は珍しい。日本人が同じことをやったら叩かれそうだけど、カトアタウ選手はキャラクターや雰囲気が良いので、「まあこういう人がいてもいいかな」と思ってしまう。

そんな彼がダンスをする理由ー。太平洋に浮かぶ小さな島国のキリバスは、地球温暖化による海面上昇によって、2050年には国の5~8割が水没すると言われている。キリバスがどこにあるか、ほとんどの人は知りません。私たちのことを人々にもっと知って欲しい。世界に知ってもらうために私は重量挙げをし、そしてダンスします」

決してウケ狙いでやっているわけではなく、「キリバスという国があることを知ってもらいたい」という一心でやっているとのこと。笑顔の裏には、祖国が抱える深刻な事情があったのだ・・・。
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このダンスがきっかけで、自分は初めてキリバスのことを知り、世界地図で場所を調べて、「国旗がなんだか可愛いな」と思ったりもした(※日付変更線に近く、世界で最も早く太陽が昇る国であることを表しているらしい)。

リオで喝采を浴びた彼のもとには、世界中から「もっとキリバスの話を聞きたい」というメールが届いたそうだ。五輪の成績は14位だったけど、キリバスのアピール作戦は大成功と言っていいのではないだろうか。

一つのパフォーマンスが、世界中の人々に影響を与えることがある。冒頭の橋下さんの「実力がない人がメディアに取り上げてもらうためには、パフォーマンスも必要」という言葉はまさにその通りだなぁと思う。

ちなみにカトアタウ選手は、現在32歳。祖国では自分の切手が販売されるほどの英雄で、独身&恋人募集中とのこと。「天国のような美しい島と島民を助けてほしい。海岸に津波も防げる高い堤防を造ってほしい。そのためには、これからも踊るよ」

 

デビッド・カトアタウ選手から学んだこと

メディアに取り上げてもらうためには、時にはパフォーマンスも必要。