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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【平野美宇】リオ落選の悔しさをバネに、史上最年少で日本一!

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16歳平野美宇が史上最年少V 女王石川佳純を破る(1/22 日刊スポーツより)

<卓球:全日本選手権>◇最終日◇22日◇東京体育館◇女子シングルス決勝
 女子シングルスで、平野美宇(16=エリートアカデミー)が史上最年少となる16歳9カ月で初優勝を飾った。
 昨年と同じ日本のエース石川佳純(23=全農)との決勝戦。試合開始から今大会の勢いのまま、2ゲームを連取して、試合の流れをつかんだ。石川の反撃を受けて第3、5ゲームは落としたものの、ゲームカウント3-2で迎えた第6ゲームは11-5と圧勝。ゲームカウント4-2で、石川の4連覇を阻止し、悲願の初制覇を果たした。
 試合後のインタビューではおえつが止まらない。昨年のリオデジャネイロ五輪は代表から漏れ、補欠として同行。「リオに行けず、悔しくて絶対に優勝したかった」と涙をぬぐった。5月開幕の世界選手権(ドイツ)代表選出は確実。「中国人を倒してメダルを取りたい」と、リオ代表漏れの屈辱を晴らす決意だ。


これまでに自分が見た卓球の中で、一番面白かったと言っても過言ではないくらい、日本一を決めるにふさわしい「名勝負」だったと思う。石川佳純選手(全農)も決して調子が悪かったわけではないし、平野美宇選手(エリートアカデミー)もまぐれや勢いだけで勝ったわけではない。単純に、挑戦者が女王を”実力”で圧倒している。素人目にはそのように見えた。

私たちが「ハッピー・ニュー・ミレニアム!」と騒いでいた2000年に生まれた平野選手。16歳9ヶ月で日本の頂点に立つなんて、本当に末恐ろしい。自分が高校1年生のころは、インターハイに出ることが目標だったのに・・・。

これで、佐藤利香さんが持っていた最年少優勝記録(17歳1ヶ月)を更新。ジュニアの部には出場せず、一般の部(シングルス)1本に絞ったのも、今大会に懸ける意気込みの表れだろう。「今年優勝しないと最年少記録にならなかったので、勝ててうれしい」

そんな平野選手の活躍ぶりを見ていると、リオ五輪に出られなかったのが本当に悔しかったんだというのがよくわかる。サポートメンバーとして帯同し、ボール拾いなど練習を手伝ったこと。試合を見ることしかできなかったこと。「みうみま」の相方がメダリストになったこと。現地で味わった屈辱的な思いが、急成長を促したことは間違いない。

「悔しさをバネに」「気持ちの切り替えが大事」というのはよく聞かれる言葉だけど、口で言うほど簡単なものではないはず。競泳の古賀淳也選手北京五輪を逃した後、水泳への情熱を失って、茶髪にピアスをするなど荒れた時期があったそうだ。それなのに平野選手は、よくぞネガティブな感情を、自分を駆り立てる方向に結びつけられたものだなぁと思う。

こういう人がのちの金メダリストになる・・・かはわからないけど、こうも次から次へと有望な若手が出てくると、嫌でも東京五輪に期待してしまう。今回、平野選手が優勝したことで、次は石川選手も巻き返しを図ってくるだろうし、ライバルの伊藤選手にとっても良い刺激になったはず。日本の卓球女子はしばらく安泰だ!

奇しくも同じ日に、スキージャンプでは、「永遠の国内2番手」と言われていた伊藤有希選手土屋ホーム)がW杯で2連勝。相撲では、これまでに準優勝12回と「シルバーコレクター」だった大関稀勢の里関が涙の初優勝を飾った。”陽の当たらない日陰”でコツコツ頑張ってきたアスリートにスポットライトが当たるのは本当に嬉しいものだと、実感した週末だった。

 

平野美宇選手から学んだこと

悔しい気持ちの持っていき方=自分を駆り立てる方向へ!