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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【筒井咲帆、小原怜】吹雪の全国女子駅伝、白熱のアンカー対決!

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京都16度目V アンカー筒井咲帆トラック勝負制す(1/15 日刊スポーツより)

全国都道府県対抗女子駅伝>◇15日◇京都・西京極陸上競技場発着(9区間=42・195キロ)
 地元京都が雪の中のレースを制し、3年ぶり16度目の優勝を果たした。4区終了時には首位と27秒差の6位だったが、こつこつと挽回。最終9区(10キロ)では2位でたすきを受けた筒井咲帆(20=ヤマダ電機)が首位に押し上げ、最後は猛追してきた岡山をトラック勝負で振り切った。
 沢井宏次監督は「去年、一昨年と悔しくて、絶対に勝ちたかった。勝因は『優勝への強い気持ち』です」と笑顔。筒井も「私の時は(雪ではなく)晴れていたけれど、中高生が(雪の中)頑張ってくれていた。優勝しか見ていなかった」と勝利の味をかみしめた。


自分は陸上が大好きで、これまでもたくさんのレースを見てきたけど、走っている選手の頭に雪が積もる光景を見たのは初めて!スキーやスノーボードなど、雪上スポーツの選手は全身が覆われた防寒ウェアを着ているのに、ランナーたちは皆、ランシャツ・ランパン姿。小泉純一郎さん風に言えば、「寒さに耐えてよく頑張った!感動した!」と、心からねぎらいの言葉を送りたい。

この日は大雪&気温2℃という極寒のコンディション。そんな中、アームウォーマーなし、ネックウォーマーなし、手袋なし、という気合い十分の出で立ちで出走し、見事ゴールテープを切ったのが、京都のアンカー・筒井咲帆選手(ヤマダ電機)である。

1秒差の2位でタスキを受けると、すぐにトップへ。後ろを振り向くことなく、前だけを見て走り続け、2秒差で逃げ切った。「ラスト1キロ地点で沿道の方から”後ろと12秒”って言われて、これは来てるんだなと思って。最後スクリーンを見て、これは絶対に負けたくないって思って、ラストは自分の力を全部出し切りました」

筒井選手は、乙訓高校3年生だった2014年も7区で区間賞を獲得し、京都チームの優勝に貢献している。当時はまだ全国的には無名だったのだが、ランニングフォームが惚れ惚れするほど美しくて(それは今も変わらない)、自分は密かにずっと目をつけていたのだ!

その後、実業団で力をつけて、今回は”ふるさと出場”で京都に復帰。「京都チームは駅伝に対する強い思いだったり、中学生から実業団の方までの”和の強さ”がすごく滲み出る温かいチーム。私は3年ぶりに温かく出迎えてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

そして、トップと28秒差、8位からの6人抜きで京都を猛追したのが、岡山のアンカー・小原怜選手(天満屋)である。昨年3月の『名古屋ウィメンズマラソン』では、田中智美選手(第一生命)に1秒差の日本人2位。「悔しい。名古屋の時と一緒だ」と苦笑いしていたそうだが、「魂を揺さぶる走り」(By.解説の金哲彦さん)はあっぱれの一言!

またしても”秒差”で敗れてしまい、あと一歩のところで勝ち運に恵まれない印象だけど、「中高生にメダルをかけることができてよかった」というインタビューの言葉がすごく素敵だなぁと思った。いつか小原選手が優勝して、笑顔でゴールテープを切るシーンが見たい!いや、きっと近いうちに見られるでしょう。

昨年、一昨年と2年連続でアンカー勝負で敗れた京都。1秒差でリオ五輪代表を逃した小原選手。「抱えている背景」を知っているチームや選手は本当に応援したくなる。最後のトラック勝負を見ていて、「どちらも勝たせてあげたい!」と感情移入してしまうぐらい、いろいろな意味で記憶に残る、素晴らしいレースだった。

 

筒井咲帆選手&小原怜選手から学んだこと

ストーリーを知っているチームや選手は応援したくなる。