人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【竹内亜弥】京大卒の女子ラグビー選手、新潮社を退職

f:id:skipp-beat:20161221220633j:plain

7人制ラグ竹内亜弥「追求したい」新潮社を退社(12/19 日刊スポーツより)

 7人制ラグビーリオデジャネイロ五輪に出場した京大卒で新潮社を休職中だった竹内亜弥(30)が10月末に退職していたことを明らかにした。14年6月からラグビーに集中するために同社を休職していた。当初、リオ五輪終了後には復帰予定だったが「ラグビーをもっとやりたい。追求したい」との思いが強くなり、退社を決意。今後はラグビー関連の仕事を目指しているという。


7人制女子ラグビー日本代表(=サクラセブンズ)の竹内亜弥選手が、10月末で勤めていた新潮社を退職したとのこと。国際大会の経験を重ねる中で、海外選手の凄さを目の当たりにして、「もっとラグビーを追求したい」という気持ちが抑えられなくなったようだ。

竹内選手は子供のころ、市立図書館の貸し出しが1人5冊までだったため、家族5人分の図書カードを作って25冊借りていた。それぐらい本が大好きで、だから出版社に就職したのに、自分の中の優先順位がラグビー>本」になってしまったのだろう。

新潮社は誰もが簡単に入れるような会社ではない。リオ五輪が終わるまで「休職扱い」にしてくれたように、競技に対しても理解がある。本人も恩義を感じていただろうし、五輪後に復職する予定だったのだが・・・

今までの価値観を根底からひっくり返される。心の中に芽生えた思いを抑えきれなくなる。「オリンピック」というのは、人の生き方に大きな影響を与えるものなのだと実感する。

竹内選手は、京都大学出身の女子で初めてのオリンピアンとなったが、リオに向かうときは「バックアップメンバー」という位置づけだった(※のちに負傷したチームメイトと入れ替えで選手登録)。それで、出発前に新聞に書かれたコラムを読んだのだけど、この内容が本当に素晴らしかったのだ!

メンバーから外れたことの恨み辛みはおくびにも出さず、「望んでいた結果ではなかったけど、自分がやるべきことは何も変わらない」。五輪に向けての”確固たる決意”のようなものが一文一文からヒシヒシと伝わってきて、「人の心を動かす文章」というのはこういうものなんだなと、個人的にとても感銘を受けた。

作家の村上春樹さんが、「文章が上手くなるには、本を浴びるほど読まないとダメ」と仰っていたけど、なんてったって竹内選手は小さいころから、一人で25冊も図書館で本を借りて読んでいたのだ。どうりで文章が上手いわけである。

15人制女子ラグビー日本代表は、先日行われたアジア・オセアニア予選を勝ち抜いて、4大会ぶりにW杯の切符を獲得した。仮にもワールドカップの予選なのに、テレビ中継がなく、大きな話題にもなっていないことが残念でならない。

竹内選手は京大卒とは言え、30歳の女性が会社を辞めるのは相当な覚悟が必要だったはず。こんなにもラグビーに人生を懸けて頑張っている人がいるのだ。男子だけでなく、”サクラフィフティーン”ももっときちんと報道してほしいと思う。

 

竹内亜弥選手から学んだこと

文章が上手くなるには、本を浴びるほど読むこと。ランナーにとっての走り込みのようなもの。