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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【武幸四郎】偉大な父と兄を持つ弟、調教師に転身

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武幸四郎騎手が調教師試験に合格、「ホッとした」(12/8 日刊スポーツより)

 平成29年度JRA調教師試験合格者が8日に東西トレセンで発表され、武幸四郎騎手(38)、田中博康騎手(31)をはじめ合計7人の新規調教師が誕生した。
 武豊騎手の弟で騎手生活20年目の武幸騎手は「合格出来てホッとしています。父(武邦彦元調教師、故人)のことを調教師としても人間としても一生の目標として、これから頑張っていきたい」と意気込みを語った。 


今年10月20日に発売された、雑誌『Number』の武豊 四千勝のすべて」という特集の中に、武幸四郎騎手のインタビューが載っていたのだけど、「調教師を目指している」と書いてあって、正直とても驚いた。

現行のルールでは、”騎手免許”と”調教師免許”を同時に持つことはできないため、「調教師になる=騎手引退」を意味する。子供の頃から大好きだったジョッキーに終止符を打ってまで調教師になりたいなんて、すごい覚悟だし、これは並大抵の意志じゃないなぁと。

そして、この「調教師試験」というのが、めちゃめちゃ難しいらしい!行われるのは年に一度で、競争率は20倍。幸四郎騎手は騎乗の傍ら、多いときは1日10時間以上も机に向かっていた。今年は140人が受験して、合格者はたった7人。いかに狭き門であるかがよく分かる。

昔はレ―スで初めてその馬に乗って、たまたま勝ったりしたこともあったが、5年ほど前から徐々に騎乗機会が減少。「定年の70歳まで大好きな馬に携わりたい」と思ったことが、調教師を目指した理由だそうだ。人間は、うまくいかないときの方が色々なことを真剣に考えるし、自分の本心に気付いたりするものだ。

幸四郎騎手は177センチの長身ゆえに、過酷な減量を強いられてきた。現在の体重は52キロ。育ち盛りのころから十分な栄養をとることができず、骨年齢はなんと70代!これまでに20回も骨折しているとのこと。だから今後の健康面を考えても、調教師への転身は良かったように思う。

上記の『Number』の中で、兄の武豊騎手が「もし調教師になれたら、幸四郎の馬に乗りたいし、一緒に勝てればいいなと思う」と語っていた。競馬にはロマンがある。弟が育てた馬で、兄が日本ダービー凱旋門賞で勝利する。こんな夢のようなシーンを、いつか現実に見られたら嬉しい。

武幸四郎騎手から学んだこと

うまくいかないとき=自分自身を見つめ直す絶好の機会。