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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【内村航平】「プロアスリート」という生き方

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プロ内村トレセン使い放題へ 日本体操協会から特別許可(11/2 スポーツニッポンより)

 “キング・ルール”でTOKYOを目指す。体操男子個人総合で五輪連覇を達成し、12月から体操界初のプロ選手として活動する内村航平(27=コナミスポーツ)が、東京都北区の「味の素ナショナルトレーニングセンター」(NTC)の使用に関して日本体操協会から特別許可が与えられる可能性が1日、高くなった。
 内村は13日の全日本団体選手権(東京・国立代々木競技場)後にもコナミスポーツを退社。練習拠点を同社の体育館からNTCの体操練習場に移すとみられるが、日本協会の利用規定では代表合宿など協会事業以外の個人利用は、週4日が限度と定められている。ただ、特別に協会が許可した場合は上限を超えた利用が可能で、関係者は「これまでに前例のないことだが、内村が希望すれば特例として認められるでしょう」と明かした。
 4年後にキャリアの集大成となる東京五輪を控え、体操をもっとメジャーなスポーツにするためにプロになる決断を下した。普及活動にこれまで以上に力を入れるが、競技への真摯(しんし)な姿勢は変わらず、プロとして結果を残し続ける。 


個人的に、学生時代に「国立スポーツ科学センター」(以下、JISS)の中に入ったことがある。最新鋭の施設で汗を流し、食堂でご飯を食べて、お風呂にも入った。有名なアスリートが普通にそこらへんにいたので、ドギマギしてしまったことを今でも覚えている。

このたび内村航平選手が、JISSの隣にある「味の素ナショナルトレーニングセンター」(以下、NTC)を毎日利用できるようになった。これ自体は良いことだが、今までは五輪の金メダリストでも「許可が下りないと自由に使えなかった」というのがビックリである。トレンディエンジェルではないけど、「お前、誰だと思ってんだ?内村さんだぞ!」と声を大にして言いたい気分だ。

JISSにしろNTCにしろ、実際に見ると圧倒されるほど大きくて立派な施設なのに、アスリートにとって使い勝手が悪ければ、わざわざ大金をかけて作った意味がない。少なくとも現時点では、加藤凌平選手白井健三選手はまだ使い放題ではないわけである。今回の内村選手が”特例”ではなく、”前例”になる日がくることを願うばかりだ。

今年、50歳の誕生日を迎えた女優の小泉今日子さんが、カルチャー雑誌『MEKURU』のインタビューで、「会社勤めをしていたら60歳で定年だし、社会の中で何かを残すとしたら、あと10年だと思っていて。そうすると、やっぱりあんまり時間がないから、あとから歩いていく人たちが歩きやすいような道を整えたいと思いますね」と言っていた。

今回、体操界で初めてプロ宣言をした内村選手も、小泉さんと同じで、「後輩のために道を切り拓きたい」という”使命感”があるのではないだろうか。同じ言葉でも、「誰が言うか」によって周りの反応は全然変わってくる。”無名の女優”や”弱い選手”が何を言っても相手にはされない。実績や知名度が抜群で、それぞれの世界で「もう何者にも負けない状態」となった「小泉今日子」や「内村航平」が言うからこそ、影響力が大きいのだ!

何でも最初の一人は大変だと思う。アトランタ五輪後に陸上界初のプロ選手となった有森裕子さんも、当初は「天狗になっている」とかなり世間から批判されたが、18年たった今は、誰でもプロとして活動し、収入を得られるようになった。今回の内村選手のプロ宣言がきっかけとなって、体操がメジャーになったり、選手の練習環境が整えば嬉しい。

 

内村航平選手から学んだこと。

同じ言葉でも、「誰が言うか」によって周りの反応は全然ちがう。影響力がある人間になろう!