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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【川崎宗則】「ヤギの呪い」を解いた、世界一のムードメーカー

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ムネリン世界一に感無量「3日間飲みたいと思います」(11/3 スポーツニッポンより)

 ◇ワールドシリーズ第7戦 カブス8―7インディアンス(2016年11月2日 クリーブランド
 108年ぶりの世界一を達成したカブス川崎宗則内野手(35)が3日、ツイッター「ムネリン通信」に動画を投稿。「3日間飲みたいと思います」と喜びを爆発させた。
 登録外ながら、ベンチに入って声援を送り続けた川崎は「やりました!世界一になりました。あきらめずやって良かったです」と感無量。「また日本に帰ってみんなに伝えます。ぜひ聞きに来てください。僕の家は教えませんけどね」と豪快に笑った。


1945年にヤギと一緒に入場しようとして断られた、熱狂的ファンのビリー・サイアニスさんが、「二度とワールドシリーズで勝てないようにしてやる」と吐き捨てて(=ヤギの呪いをかけて)以来、長らく優勝が途絶えていたカブスが、実に108年ぶりのワールドシリーズ制覇!

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の中で、2015年にタイムトラベルした主人公のマーティが、「(弱小チームとして知られていた)カブスワールドシリーズで優勝した」と知ってビックリするシーンがあったけど、1年遅れで予言が的中した形となった。そして、この歴史的瞬間に立ち会ったのが、”ムネリン”こと川崎宗則選手である。

「Very good!I'm very good!Exciting!考えられない!すごい!もう今までにない・・・すごい嬉しい。辛いこともあったけど、最高です。とにかくチームが勝つように、精一杯応援してました。すごいチームですよ。みんなが本当によくやってくれました。もうみんなのおかげです。本当に感謝しています。

(この一年はどんな一年?)長かった・・・冬のトレーニングから、マイナーからメジャーを行ったり来たりで、最後こうやってカブスに残って、最後ワールドシリーズまで行けて、本当にこんな嬉しいことはないです。本当にアメリカに来てよかったです。辛いことも多かったですが、今日で全部忘れそうですよ。

(日本のファンへ)日本からたくさんのパワーを送ってくれて本当にありがとうございます。ファンの皆さんのおかげです。もう僕はこんなに楽しく野球をやらせてもらって、こんな・・・こんな・・・野球がまた大好きになりました。この余韻を一生忘れず、また明日から日々精進していきたいと思います。日本の皆さん、本当にありがとうございました。I love Japan!I love you!」


このインタビューを見て、多くの人が「ムネリン、よかったなぁ」と思ったことだろう。(かけている大きな黒縁メガネもちょっと気になった)

ワールドシリーズの登録メンバーには入れなかったが、「モチベーター」「幸運の置物」としてベンチ入りし、見事にチャンピオンリングを獲得!ヤンキース松井秀喜さん(2009年)やレッドソックス上原浩治選手(2013年)のようにチームの主力ではなかったものの、マイナーの厳しい環境で、歯を食いしばって頑張ってきた川崎選手が最後に歓喜を味わえるなんて、”野球の神様”っているんだなぁと思う。

今季の年俸は推定で6000万円。ずっと日本にいれば今の何倍もの収入があったはずだが、「お金では買えない経験」というのはまさにこういうことを言うのだろう。

川崎選手の生き様を見ていると、周囲に「どう思われたいか」ではなく、自分が「どうありたいのか」を優先してきたことがよくわかる。たとえ「ホモリン」と言われても、「大好きなイチロー選手と一緒にプレーをしたい」からアメリカへ。「試合に出られないなら日本に戻ってこい」と言われても、「まだMLBでやりたい」から帰らない。

その結果として、イチロー選手ですら持っていないチャンピオンリングを手に入れることができた。試合には出られなかったけど、これは本当に素晴らしいことだし、アメリカでの「ひとつの達成」と言ってもいいのではないだろうか。

誰もが「自分に正直でありたい」と思いながらも、建前や世間体に縛られることが多い世の中だからこそ、ワールドシリーズ終了後の川崎選手の少年のような笑顔は、とても眩しく見えた。


川崎宗則選手から学んだこと

周囲に「どう思われたいか」ではなく、自分が「どうありたいのか」を優先する。