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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【伊藤拓郎】元帝京のスーパー1年生、独立リーグで奮闘中

野球

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毎年、悲喜こもごもの光景が繰り広げられる「プロ野球ドラフト会議」。その日の夜、TBS系列で放送された『ドラフト緊急生特番 お母さんありがとう 夢を追う親子の壮絶人生ドキュメント 運命の瞬間生中継』を見ていたら、懐かしい名前を発見! 帝京高校時代、”スーパー1年生”と呼ばれていた伊藤拓郎選手が、BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスで頑張っていたのだ!

伊藤選手は、高校1年生の甲子園で年代最速となる148キロを記録し、プロのスカウトに「今の段階でもドラフト1位の逸材」と言わしめた。帝京の一学年上にはDeNAの守護神・山崎康晃選手がいたが、「高校時代の(伊藤)拓郎は僕にとっては(後輩とはいえ)雲の上の存在でした。それでも『絶対に負けるもんか』と競争してましたけど、全然届かないというか、競争しても届くような存在じゃなかったですからね。そこは素直に敵わないなと思っていました」

しかし、その後の2年間は伸び悩み、「ドラフト1位候補」から「指名有力選手」へ。結局、ドラフト9位で横浜(現DeNA)に入団した。個人的には甲子園のデビューがあまりにも鮮烈だったから、「なんでこんなに評価が低いんだろう」と驚いた記憶がある。

プロ入り後は故障もあって球速が落ち、3年で戦力外通告。トライアウトを受けたが声はかからず、「プロのマウンドにまた立ちたい」という思いでBCリーグへ。今季は群馬のエースとして活躍し、チームを独立リーグ日本一に導いた。

■ 「感覚だけでは長続きしない」(イチロー選手)
■ 「最も厄介なのは、言葉は悪いが、感覚や時の勢いだけで物事に取り組む人だ。そんな勢いは決して長続きしないことを覚えていてほしい」(落合博満さん)


イチロー選手が理屈を追い求めるのは、「たまたま出たヒットでは何も得られないし、再現性が低い。自分がどうしてヒットを打てるのかを説明できることが大事」だからだそうだ。伊藤選手は高1のときに、どうして148キロを出せるのかを説明できなかった(=再現性が低かった)ために、その後は自分が出した球速の”幻影”に苦しむことになってしまったのかもしれない。

冒頭の番組によると、現在の月給は8万円で、チームメートと家賃38000円の部屋をルームシェアしていた。「群馬に来てからここまで戸惑うことも多かったですけど、今は地に足をつけてやれています」。NPB復帰を目指して、今秋のトライアウトに参加するとのこと。紆余曲折を経て頑張っている伊藤選手に、どうか吉報が届きますように。

 

伊藤拓郎選手から学んだこと

感覚や勢いだけでは長続きしない。再現性がある「型」を確立することが大事。