人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【星奈津美】誰もが認める努力の星、すべて出し切って引退

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星が引退会見「幸せな競技人生」ロンドン、リオで銅(10/5 スポーツニッポン

 12年ロンドン五輪と今夏のリオデジャネイロ五輪の競泳女子200メートルバタフライで銅メダルに輝いた星奈津美(26=ミズノ)が都内で会見し、現役引退を表明した。「競泳は自分自身そのもの。幸せな競技人生でした」と語った。
 今後は所属先に残り、アシスタントコーチを務める。同社の中村薫部長は「08年の(高速)水着問題の時、我々の作った水着をただ一人着た選手。良きアドバイザーになって、管理職を目指してほしい」と期待した。


リオ五輪に出場したアスリートで、「引き際が美しい大賞」の ”男性版” が松田丈志選手なら、”女性版” はこの星奈津美選手ではないだろうか。引退会見の映像を見たのだけど、いつもと違う雰囲気・・・というか、すごく柔らかくて、優しい表情をされていたように思う。

星選手は、15年世界水泳で金メダル、ロンドン・リオで五輪2大会連続メダル、と輝かしい実績を持っているのに、驕り高ぶることがなく、本当にいつも謙虚で、個人的にはトビウオジャパンで一番 ”応援したくなる選手” だった。この引退会見が終わったあと、「取材にきた記者一人一人にメッセージを書いた手紙を渡した」というのも人柄の良い彼女らしい。

それで、たしかこれと似たようなことをしていた選手がいたなぁ・・・と思い出したのが、重量挙げの三宅宏実選手(いちご)である。

リオ五輪直前、今年7月に行われた公開練習のあと、集まった報道陣へ「いつもありがとうございます!」と言いながらプレゼントを配布。中には、インスタントコーヒーのスティックと、「一本一本を大切に挙げてきます!今日も取材して下さりありがとうございます。宏実」と手書きで書かれたカードが入っていたそうだ。二人ともリオでは4位と僅差の銅メダル。日頃の行いがいい選手は、紙一重のところで運が味方してくれる」のかもしれない。

高速水着が話題となった08年北京五輪では、多くの日本代表選手がSPEEDO社の「レーザーレーサー」を着る中、星選手は一人だけミズノの水着を着用。引退後も社員として残り、水泳の普及や水着の開発などに携わることになったのは、会社が「北京のときの恩義」を感じているからではないだろうか。

高校時代にバセドウ病を発症し、薬を飲みながらの競技生活。2年前の手術を乗り越えて、見事な五輪2大会連続メダル。「強いけど、人柄が最悪」「弱いけど、人柄は良い」。どちらかに分類されるアスリートが多い中、星選手は「強くて、人柄も良い」稀有なスイマーだった。水泳を始めたのはなんと1歳。今まで25年間、本当にお疲れ様でした!


星奈津美選手から学んだこと

日頃の行いを良くしておくと、ここぞというときに運が味方してくれる。