人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【本田真凛】望結ちゃんの姉は、昨季の世界ジュニア女王!

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今から11年前、2005年12月17日。フィギュアスケート子のグランプリファイナルで、当時15歳の浅田真央選手が ”初出場初優勝” という快挙を成し遂げた。この歓喜の瞬間を、「代々木第一体育館で、実際に生で見ていた」というのが、これまでの自分の人生の中で、数少ない自慢の一つである。

あまりにもセンセーショナルなデビュー戦を目の当たりにして、「こんなすごい子はもう二度と現れないだろうなぁ」と思っていたけど、時が経てば出てくるものだ。

真凛 フリーでジュニア世界新 SP5位から逆襲、総合2位(9/12 スポーツニッポンより)

◇ジュニアGPシリーズ第3戦日本大会最終日(2016年9月11日 新横浜スケートセンター
 昨季の世界ジュニア選手権金メダリスト・本田真凜(15=関大中)が、フリーでジュニア世界最高得点の128・64点をマーク。合計を184・11点とし、ショートプログラム(SP)5位から巻き返して2位に入った。SP首位の坂本花織(16=神戸ク)が187・81点で優勝し、山下真瑚(13=グランプリ東海ク)が182・43点で3位に入り、日本勢が表彰台を独占した。
 SP5位に悔し涙がこぼれた15歳が、ジュニア世界新のフリーで安どの涙を流した。本田は「ロミオとジュリエット」に乗り、最後の3連続ジャンプでミスがありながら、128・64点をマーク。「いい自分を見せようと思いすぎずに、自分が自分であるように演技することを心掛けた」。坂本には3・70点届かなかったが、意地を見せた。


個人的に、本田真凛選手の存在を知った経緯は、『家政婦のミタ』に出ていた本田望結ちゃんがフィギュアスケートをしている ⇒ お姉ちゃんもやっていて強化選手に選ばれているらしい ⇒ どれどれ(お手並み拝見) ⇒ 「!!!!」  というものだった。

自分と同じように、最初は「望結ちゃんのお姉ちゃん」という色眼鏡で見ていた人も、昨年のジュニアグランプリファイナル銅メダル、世界ジュニア選手権優勝という快挙を聞いて、きっと見方を改めたことだろう。

以前、秋元康さんが小泉今日子さんのことを、「神様に指差されてしまった人」と言っていた(だからアイドルとして生きるしかないのだ、と)。世界ジュニアで優勝できるのは、1年間に世界中でただ一人。きっと本田選手もフィギュアの神様に指差されてしまった人」なのだと思う。

昨季はジュニア参戦1年目。「無心」ほど強いものはない。でもその強さは”期間限定”で、キャリアを重ねるうちに「無心」でプレーすることはできなくなる。なぜなら、追う立場から追われる立場になって、今度は「勝たなければならない」というプレッシャーが襲ってくるからだ。

アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんは、連覇を狙った北京五輪を故障のために欠場。練習過程で「ディフェンディングチャンピオン」という言葉が頭の中に思い浮かんでピリピリしてしまい、気持ちのコントロールができなかったとのこと。「だれも一度は勝つことができる。ただし、二度勝つのは名選手だけ」と言われるように、勝ち続けることは本当に難しいのだ。

本田選手の真価が問われる今季初戦、ショートプログラムは5位と出遅れたものの、フリーではジュニア世界新をマークして逆襲し、総合2位。「2年目のジンクス」かと思いきや、それを実力で跳ね返す。やはり只者ではない。

フィギュアスケートは採点競技である。人が人を評価する以上、いくら採点基準をガラス張りにしたところで、どうしても不透明な部分が残る。シニアに上がり、平昌五輪シーズンとなる来年は、嫌でも世間の喧騒の渦に巻き込まれることになるだろう。自分の力ではどうにもならない、神経をすり減らすような出来事に翻弄されるかもしれない。

でも、全身全霊をかけた「勝負の舞台」があるというのは、アスリートの特権である。加熱する周囲とどうやって折り合いをつけていくのか。これからどんなスケーターに成長していくのか。一人のフィギュアファンとして、温かい目で見守りたいと思う。

最後に・・・冒頭の浅田選手が11年前、グランプリファイナルで倒したのは、ロシアの「イリーナ・スルツカヤ選手。そして現在、本田選手のジュニアのライバルは、同じくロシアの「ポリーナ・ツルスカヤ」選手。「加藤あい」と「阿藤快」みたいなかんじで、いつも空目してしまう。なんだかなぁ!


本田真凛選手から学んだこと

追われる立場は大変。一度勝つことも難しいことだが、勝ち続けることはさらに難しい。