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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【白井健三】誰にも言いたくなかったリオ五輪の真実

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9月10日(土)にフジテレビ系列で放送された、『独占告白24時間密着「絶対誰にも言いたくなかった」~体操・白井健三 リオ五輪の真実~』。かなり良質なノンフィクションだったと思う。残念ながら見逃してしまった方のために、内容を紹介したい。

① まずは、「プライベート」編 ⇓

 ■ 試合の時は必ず鞄に「プーさんのぬいぐるみ」を入れて持っていく(※これは羽生結弦選手と同じ)
■ フジテレビの取材なのに、着ているTシャツがテレビ朝日の「絶対に負けられない戦いがそこにある」
■ 最近、「ニンニクの味噌漬け」にハマっている
■ 風邪で寝込んでいる後輩のために、たまごがゆを作ってあげる(料理はストレス発散になるとのこと)
日体大体操部の同期全員に、お小遣いをはたいて五輪Tシャツをお土産に買ってきた
■ 暇よりは忙しい方が好き
 


② 続いて、「リオ五輪を振り返る」編 ⇓

■ 金メダル ⇒ 「個人で取ってもそこまで嬉しくなかったと思うんですけど、やっぱり団体だから嬉しい。他の人の分も詰まっているので」
■ 団体決勝は超ビビッてた。試合でビビッたのは初めて。原因は緊張というか責任。
■ 床でメダルを獲れなかったこと ⇒ 「全然悔しくなかった。びっくり。周りの方が悔しがってる。乗っていたものが降りたというか」
■ オリンピックで辛かったこと ⇒ 朝起きるのが早かった(暗いうちに起きないといけなかった)
■ 団体決勝の大型ビジョンに点数が出た瞬間と、跳馬の着地の瞬間は、圧倒的に自分の体操人生の中で鮮明な景色
■ 結果じゃない。自分の中で自分を褒めるような出来がでれば、点数とかどうでもいい(だから跳馬の2本目の点数は見てない)
 
 
③ 最後に、「今後に向けて」編 ⇓
■ オリンピックはゴールじゃない。これが始まりって感じ。
■ (来年のルール改正で)回転系が有利になるみたいな話は聞いたので、ちゃっかり回転系もできますよ、みたいな。「なんだよ!白井潰しにいったのに、また来るのかよ白井」みたいなところを見せつけようかなと。
■ 「結局日本かよ!ゆか」みたいな。見返してやりますよ。
 

 

ディレクターが高校生の頃からずっと追いかけている方らしく、白井選手もすごく心を許していて、とにかくしゃべるしゃべる!(※視聴者としては本当に嬉しい限り)

特集のタイトルでもあった「誰にも言いたくなかったリオ五輪の真実」は、怪我を抱えながらの出場だったということ。リオ五輪直前、サンパウロでの練習で左手小指を亜脱臼してしまい、「地味に大変なことだった」。この影響で、ゆかの予選で倒立が乱れてしまったのだが、怪我を言い訳にしたくなかったからメディアには一切言わなかったそうだ。

そんな状況で迎えた団体決勝で、胸をすくような跳馬とゆかの演技をしたのである。観る側にすれば、初めての五輪でのびのびやって実力を発揮したように思えたけど、本人はハラハラドキドキの中で必死にやっていたのだ!

そして、今回の60分の特番の中で、個人的に一番印象に残ったのは、「内村航平選手の凄さ」について語っていた場面である。

「僕は決められたことを淡々とこなして、今日は終わりましたって感じじゃないですか。そこに自由が効いてるんですよ、航平さんは」

「たとえば、今日の調子はこういう調子だからここの可動域が必要だ、じゃあこの補強を付け加えよう、みたいな。そういう細かい微調整がすごくうまくて、そこで結局いつも通りに持っていくんですよね」

「細かい調整を僕はできないんですよ。だからそこを量で埋め合わせしているんです。もし1本目が通らなかったら、2本目で通してってのを。航平さんはそれを未然に防いで1本目にバンと決めるんですよ。だからいらない体力も使わないし、長持ちするし、質のいい練習ができるから、新技練習の時間も生まれるし。やっぱ一歩先を行ってるなと思います」


やっぱり強い選手や結果を残している人は、”時間” や ”エネルギー” の使い方が上手なのだ。「少ない労力で、大きな成果を得るためにはどうすればいいか」(=Doing More With Less)ということを、きっと無意識のうちに考えて、実践しているのだと思う。

このようなキングの行動を間近で見て、「これから先、進むべき道が明確になった」と目をキラキラさせながら語っていた白井選手。若干19歳にして「五輪の金メダル✕1個、銅メダル✕1個、歯ブラシ立て✕2個」を手に入れた2016年の夏。リオは終わりの始まり。4年後の東京五輪が今から本当に楽しみだ。


白井健三選手から学んだこと

少ない労力で大きな成果を得るための方法を、常に考える。