人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【オレグ・ベルニャエフ、エバン・ダンフィー】応援せずにはいられない、他国のフェアな選手たち

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「多くの日本人が祝福!やっぱり神様はちゃんと見ているのだ!」
 

内村を擁護発言のベルニャエフ、平行棒で「金」(8/17 読売新聞より)

 オレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)が体操の男子種目別平行棒で初めての五輪金メダルを獲得した。
 得意種目でただ一人16点を超える得点をマーク。「とても興奮している」と喜んだ。10日の個人総合決勝では、最終種目の鉄棒で内村航平コナミスポーツ)に逆転されて僅差の2位。その後の記者会見で採点について批判的な質問を受けた内村を擁護する発言をし、称賛の声が寄せられた。「素晴らしい試合ができて感謝している」と話し、「また内村選手と試合をしたい」と語った。

 
内村選手に対して、「あなたは審判に好意的に見られているのでは?」という意地悪な質問が飛んだ際、「どんな選手も点数はフェアにつけられている。航平さんはキャリアの中でいつも高い点数を取っている。今のは無駄な質問だ」と一蹴してくれたベルニャエフ選手が、種目別の平行棒で金メダルを獲得!この結果を聞いたとき、自分は本当に嬉しかったし、他にも喜んでいる日本人はたくさんいたと思う。

僅差での銀メダルで悔しくないはずがないのに、こういうスポーツマンシップに溢れる発言を聞くと、他国の選手だけど応援したくなる。ウクライナ大使館には、ベルニャエフ選手を称賛する電話とメールが殺到したそうだ。

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「二人の人柄の良さが伝わってくる写真!ぜひ東京で再戦を!」

競歩荒井、カナダ選手から「ゴメンネ」一緒にハグ(8/25 日刊スポーツより)

 日本競歩界初のメダルに輝いた男子50キロ銅メダリストの荒井広宙(28=自衛隊)は、3着争いの際に接触があったダンフィー(カナダ)との裏話を披露した。
 「失格と言われてどうしてかなと思ってたんですが、ドーピングルームでそのダンフィーと一緒になって。すぐにダンフィーが来て『ごめんね』と謝ってくれて。ダンフィーは怒ってなくて、(カナダの)上の人が暴走してて…。『僕にはもうどうすることもできない。僕にはコントロールできないんだ。ごめんなさい』と言われてハグしました」
 当時の細かい状況を説明した後は「素晴らしい選手と勝負できました。東京ではぶつからずに、正々堂々と勝負したいです」と、実直な性格の荒井は再戦を目指し、その言葉に場内は拍手に包まれた。


男子50キロ競歩で、レース中に接触し、順位の判定が二転三転した荒井選手とダンフィー選手。結局、日本側の上訴が認められる形となった。カナダ陣営も、「なんとかメダルを獲らせたい」と必死だったのだろうけど、本人の気持ちがおざなりになってしまったことが残念だ。

二人の間には何の遺恨もないらしく、ダンフィー選手は閉会式で撮った笑顔の2ショットをツイッターに投稿。しかも、「Why We Sport = 我々がスポーツをする理由」というタグ付けがされていた。銅メダルと4位、メダルがあるのとないのとでは全然違うし、悔しくないはずはないのに、なんて素敵なハッシュタグなんだろう!

1984年のロサンゼルス五輪、男子柔道無差別級決勝で山下泰裕さんと対戦し、負傷していた右足を攻めなかったモハメド・ラシュワンさん(エジプト)の名前を今でも覚えている人がいるように、「オレグ・ベルニャエフ」「エバン・ダンフィー」という名前も、多くの日本人の心に刻み込まれたことと思う。

4年後の東京五輪に登場すれば、きっと大歓声を浴びるだろう。二人のグッドルーザーの今後の競技人生に幸あれ!


ベルニャエフ選手&ダンフィー選手から学んだこと

勝負に負けたときの対応を見れば、その人の人間性がよくわかる。