人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【平野美宇、萱和磨】さあ4年後は君たちの出番だ!

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リオ五輪卓球女子団体で、15歳と300日で銅メダルを獲得した伊藤美誠選手(スターツ)が、「最年少の卓球メダリスト(Youngest Olympic table tennis medalist)」としてギネス世界記録に認定されたそうだ。この快挙に最も刺激を受けているのは、平野美宇選手(JOCエリートアカデミー)だろう。

平野選手と伊藤選手はともに2000年生まれの同級生で、5歳のころから「みうみま」ペアを組んできた。2014年には卓球のワールドツアー、ドイツ・オープンのダブルスを史上最年少の13歳で制覇。優勝賞金が51万円だと聞かされたときの二人の驚いた顔は、世界中で話題になった。(この写真、何度見てもかわいい!)

リオ五輪の国内選考では石川佳純選手福原愛選手に次ぐ3番手で代表に選ばれた伊藤選手に対し、4番手だった平野選手は落選。リオにはリザーブとして帯同し、団体銅メダルの瞬間を目の当たりにした。きっと、「4年後は私が表彰台に」という思いを強くしたにちがいない。

「オリンピック女子の試合が終わりました。今回はリザーブと言う立場でリオに来させてもらってたくさん刺激を受けました!みまちゃんがメダルかけてくれたありがとうございます 2020年は一緒に出れるように頑張る!」(※平野美宇選手のツイッターより)

 
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リオ五輪男子体操団体で、19歳11ヶ月で金メダルを獲得した白井健三選手(日体大)。68年メキシコ五輪団体優勝メンバーだった監物永三さんの20歳8ヶ月を抜いて、「体操ニッポン史上最年少五輪金メダリスト」となった。この快挙に最も刺激を受けているのは、萱和磨選手(順天堂大)だろう。

萱選手と白井選手はともに1996年生まれの同級生。高校3年のときには、「全日本ジュニア選手権」の個人総合で同点優勝を飾り、昨年の世界選手権ではともに団体メンバーとして37年ぶりの金メダル獲得に貢献した。

リオ五輪体操男子の団体決勝。会場のオリンピックアリーナのスタンドには、補欠の萱選手の姿があった。女子は正選手のみがブラジルに渡ったのだが、男子は4年後を見据えてサンパウロの事前合宿から補欠も同行。五輪本番を観戦する機会を与えたのだ。団体金メダルの瞬間を目の当たりにした萱選手は、「4年後は僕が表彰台に」という思いを強くしたにちがいない。

「団体、航平さん金メダルおめでとうございます 補欠として帯同し会場であの瞬間を見て心に大きなものが落とされました!アテネの団体金メダルを見て体操始めたから、4年後は東京であの感動を自分が与えて金メダルを獲りたい!日本に絶対に必要な選手になります」(※萱和磨選手のツイッターより)

 
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リオ五輪女子レスリング53キロ級で、吉田沙保里選手を破って金メダルを獲得したヘレン・マルーリス選手(アメリカ)も、4年前は国内選考会で1ポイント差で敗退し、「練習パートナー」としてロンドン五輪に参加していた。

悔しさのあまり、チームを離れてロンドン市内を彷徨ったこともあったそうだが、当時の代表監督から「2番手になることのつらさを感じ取れ。おまえには未来がある。必ずその時は来る」と言われ、吉田選手が3連覇した試合を目に焼き付けていたそうだ。現在の平野選手、萱選手の姿と重なるような気がするのは自分だけだろうか。

”早熟型”の選手もいれば、”大器晩成型”の選手もいる。アスリートの成長速度は人それぞれ。今は周囲の人から「美誠ちゃんや白井くんと差がついちゃったね」と言われることがあるかもしれないけど、15歳や19歳で優劣を決めつけるのは時期尚早というものだ。

4年間で人はどれだけでも変われる。平野選手と萱選手にはリオ五輪で味わったであろう「嬉しいような悔しいような甘酸っぱい気持ち」(松本薫選手風)を忘れないで、これからも頑張ってほしい。二人には未来があるし、2020年に必ずその時は来ると思う。 

 

平野美宇選手&萱和磨選手から学んだこと

成長速度は人それぞれ。自分の時代がくるまで、たゆまぬ努力を続けよう。