人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【ショーナ・ミラー】ヘッドスライディングでもぎ取った金メダル!

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「金メダルへの執念を感じる写真!二人のトルソー(胴体)の位置に注目!」
 

ミラー、金メダル引き寄せたダイブは「無意識」(8/16 AFP=時事より)

 リオデジャネイロ五輪で15日に行われた陸上女子400メートルで、バハマのショーナ・ミラー(Shaunae Miller)は頭からフィニッシュラインに飛び込み、痛みの壁を突き破って金メダルを手にした。
 トラックに倒れ込んだ後、ミラーは自分の母親の叫ぶ声が聞こえるまで、自分がアリソン・フェリックス(Allyson Felix)をわずかな差で抑え込むことができたのか、分からなかったという。
 公式結果が電光掲示板に表示されるまで苦しみながら待ったミラーは、「何が起こったのか今でも分かりません」と語った。

(※名前は「ショウナ・ミラー」「シャウナ・ミラー」と表記されることもあり) 

劇的な幕切れとなったリオ五輪陸上女子400メートル決勝。ミラー選手からすると「コケちゃいました」谷口浩美さん風)、アリソン選手からすると「なんだかなぁ」阿藤快さん風)というレースだったと言える。

個人的に、アリソン・フェリックスの「お手本」のような美しいランニングフォームが大好きなのである!ロンドン五輪陸上女子200メートル金メダリストのアリソン選手は、全米選手権で同種目は4位(3位とは0秒01差)で代表入りを逃し、今大会の個人種目はこの400メートル1本に賭けていた。だから絶対に金メダルを獲ってほしかったのだけど、ほんの少しだけ、ミラー選手の「勝利への執念」が上回っていたということだろう。

陸上のトラック種目では、「トルソー」と言われる ”胴体部分” がフィニッシュラインを通過したときがゴールとなる。(※走る競技だけど、足ではないのだ。足ならアリソン選手の方が先に入っているのに!)100メートルのフィニッシュで胸を突き出している選手が多いのはこのためだが、400メートルでこんなにも前傾になるのは珍しい。

野球で一塁に向かって走るときは、「ヘッドスライディングよりも走り抜けた方が早い」と言われているけど、陸上競技では(少なくともこのレースでは)逆の結果になった。ただ、陸上のタータントラックは地面が硬いので、猛スピードで頭から飛び込むのはかなり危険だし、勇気がいることだと思う。

ミラー選手いわく、この「捨て身のダイブ」は無意識で、「とっさのことで覚えていない。金メダルのことだけ考えていて、気付いたら寝転がっていた」そうだ。何度か映像を見返してみたのだが、わざとやったようには思えなかった。最後の最後、足がもつれて転んだところがフィニッシュラインの真上で、ドンピシャでトルソーが入ったなんてドラマティックすぎる!

「勝負に勝ちたい」ではなく「絶対に勝つ」。「オリンピックで金メダルをとりたい」ではなく「絶対に金メダルをとる」。日頃から強く思い続けていれば、無意識のうちに体が反応するようになる。「最後は気持ちが強い方が勝つ」という人生訓をそのまま体現したような、見事なヘッドスライディングだった。

 

ショーナ・ミラー選手から学んだこと

最後は気持ちが強い方が勝つ。日頃から強く思い続けよう。