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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【野村忠宏】先輩インタビューがいいかんじ

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「世界でほんの一握りの人にしかわからない、レベルが高すぎる会話!」

2連覇逃した松本薫、3連覇の野村忠宏氏へ「マジで鬼」(8/9 デイリースポーツより)

 9日に放送されたフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」で、リオ五輪柔道女子57キロ級で銅メダルを獲得した松本薫を、五輪3連覇の野村忠宏氏がインタビューする映像が流れ、MCの安藤優子高橋克実らがそのやり取りに唖然とする一幕があった。
 番組では試合が終わり、ミックスゾーンにやってきた松本を野村氏がインタビューする様子を放送。銅メダルを獲得したものの、ロンドンの金メダルに続く2連覇を達成できなかった松本が「難しい。どうやって3連覇したんですか?マジで鬼なんですけど」と野村氏を逆取材。すると野村氏は平然と「俺は鬼やったんかな」と言ってのけた。
 そして松本は「やばいですね。銅だとうれしくないんですね」と、前回の金メダルと比較しての感想をもらすと、野村氏は「うれしくないのかな?俺持ったことないから分からへんねん」と、“正直”な感想をもらしていた。


以前、女子マラソンの高橋尚子さん野口みずきさんが、「世界で初めて(2時間)20分切ったのは高橋さんだし」「でも日本記録持ってるのはみずきちゃんだし」とお互いを称え合っているのを聞いて、「なんてレベルの高い会話なんだ!」と思ったことがあるのだけど、二人の柔道家のトークも同じことを思わずにいられない。

「銅メダルは持ったことないから、気持ちがわからない」。一見嫌味に聞こえるけど、野村さんが言うと笑いが起きるのがいい。松本選手にとっても、「銅メダル、悔しいよな。気持ち分かるよ。うんうん」などと変に同情されるよりも、ネタにしていじってもらえた方が、傷心モードが癒やされてよかったのではないだろうか。

野村さんは、フジテレビ五輪中継の「オリンピアンキャスター」を務めているのだが、柔道選手に対するインタビューが、”上から目線&タメ口” で不愉快だと、一部では批判の声もあるようだ。

個人的には、言葉遣いに関しては別にかまわないと思う。なぜなら、野村さんは「オリンピックで3連覇した偉大な先輩」という立場で呼ばれているわけで、”敬語&通り一遍の質問” なら誰でも(アナウンサーでも)できるからだ。

野村さんがインタビューをするから、選手たちも本音で話してくれる。そういった ”素の感情” を引き出せるのは野村さんならではだし、野村さんにしかできない役回りだと思う。「よう頑張った」や「悔しいよな」も後輩に対する優しさが感じられて、自分はとても好感が持てた。

私たち視聴者は、戦いを終えたあとの選手たちの ”素顔” が見たいのだ。ミックスゾーンで待っていた北島康介さんの元に嬉しそうに駆け寄る萩野公介選手の姿や、姉の田中理恵さんと泣きながら抱擁を交わす田中佑典選手の姿を見ていると、インタビュアーはタレントではなく、元アスリートが一番いいのではないかと思った。

 

野村忠宏さんから学んだこと

自分に求められている役割を全うする。