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人生で大切なことはすべてアスリートから学んだ

優れた成績(結果)を残す選手には、必ず理由(原因)がある。アスリートがプレーで表現してくれたことを、わかりやすい文章に落とし込んで発信します。

【羽根田卓也】「怒り新党」で取り上げられていた侍パドラー、涙の銅メダル

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「メール投稿者&番組スタッフの ”先見の明” が素晴らしい!」

羽根田「怒り新党」で取り上げられていた マツコ「ハネタク」と命名(8/11 スポーツニッポンより)

 リオデジャネイロ五輪カヌー・スラロームの男子カナディアンシングルで銅メダルに輝いた羽根田卓也(29=ミキハウス)は開幕前、テレビ朝日のバラエティー番組「マツコ&有吉 怒り新党」がクローズアップしていた。
 視聴者から投稿メール(怒っていること)を受け付け、タレントのマツコ・デラックス(43)と有吉弘行(42)がトークする番組。羽根田を取り上げたのは6月29日放送分で、39歳の男性からの「メダルに近い選手なのに、どこも彼を取り上げないことに怒りを感じています」とのメールがきっかけだった。
 マツコは最初、このメールについて「本人?」といぶかっていたが、実際に映像を目にすると「可愛い!」と称賛。名前が羽根田卓也であることから、早速「ハネタク」と愛称をつけた。メールには「この投稿をスルーすると、リオのあと後悔する」とも書かれていた。 


ちなみに、視聴者からの投稿(怒りメール)は次のようなものだった ⇓

私は「オリンピックでメダルをとれる競技の選手」の友達です。
競技は「カヌー・スラローム・カナディアンシングル」。
名前は「羽根田卓也」です。アジアで金メダルもとっています。
こんなにメダルに近い選手なのに、
どこも彼を取り上げないことに怒りを感じています。
まあまあイケメンですし、もっとメディアは食いつくべきです!
この投稿をスルーすると、リオのあと後悔すると思います。


今頃、お友達もきっと喜んでいるだろう。番組に数多く寄せられている(であろう)メールの中から、この投稿を取り上げたスタッフも素晴らしい!

マツコ&有吉の怒り新党』には、羽根田選手が取り上げられた「国民からの怒り」ともう一つ、「新・3大〇〇調査会」というコーナーがあるのだが、これまで「新3大」では、白井健三選手(体操)や土井杏南選手(陸上)、宇良関(大相撲)などがいずれもブレイク前に取り上げられているし、アスリートに対する「目の付け所がシャープ」だなぁと思う。

フェンシングの太田雄貴選手スノーボード竹内智香選手、そして羽根田選手。この3人の共通点は、「それぞれの競技で初の五輪メダルを獲得した」ということ、そして「スポンサー探しで大変な苦労をしてきた」ということだ。

「メダリスト」という前例がないマイナー競技は、どうしても企業からは敬遠されがちだ。企業にも選手を選ぶ権利がある。そのため、太田選手は北京五輪のときは無職で「ニート剣士」と呼ばれていたし、竹内選手も「スノーボード選手に対するイメージが悪い」という理由で、多くの企業から支援を断られてきた。

羽根田選手も例外ではなく、7位に終わったロンドン五輪後に、自らスポンサー探しに奔走したが、どこも門前払いばかり。唯一、面接の連絡がきたのが、現所属先のミキハウスだったそうだ。「メダルを獲ったあと」に、支援を名乗り出る企業はたくさんあると思うけど、「メダルを獲るなんて思いもしなかった」時点で、マイナー競技の選手をサポートすることを決断したミキハウスは凄いと思う。

羽根田選手は高校卒業後に、人工コースが豊富なカヌーの本場・スロバキアに単身で渡った。言葉が通じず、食文化にも馴染めない。そんな中で武者修行を重ねること10年、3度目の五輪で悲願のメダルを手にした。私たち第三者にとっては「奇跡が起こった瞬間」のように思えたけど、本人にとっては「長年の努力が報われた瞬間」だったのだ。

オリンピックを見るたびに、まだまだ知らない競技があることや、その競技で頑張っている選手がいることを思い知らされる。羽根田選手の銅メダルをきっかけに、少しでもカヌーに注目が集まってほしい。自分は今回、初めてスラロームのルールを覚えたので、これからも「ハネタク」のレースはこまめにチェックしようと思う。



<2016/9/19 追記>
9月14日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』に、羽根田選手がゲスト出演!リオ五輪前に番組で紹介されたことは、家族から聞いて知っていたとのこと。

マツコ 「(3位になって)泣いている自分の姿を見てどう思う?」
羽根田 「ハネタクかわいいな」
マツコ 「帰国してから気づいたの。この人調子いいのよ~。ボディタッチ可?」
羽根田 「可!」
マツコ 「(左腕をさわって)おー、すげえ~~!!」


「2020年は僕の競技年齢のピークだと思うので、東京五輪では必ず金メダルをとれるように頑張ります」と力強く抱負を語ると、有吉さんが「我々が一番の応援団ですから」と手のひら返しでヨイショする場面も。羽根田選手もだいぶテレビ慣れしてきたようで、リアクションやノリがすごくよかった。これからますます人気が出そうだ!

 

羽根田卓也選手から学んだこと

何でも最初の一人は大変。先駆者の苦労は計り知れないものがある。